🍑( ジェヒョン ) 「 まず手洗いうがいしてきて 。」
それくらい言われなくてもするよ 。
私は子供か っ !
頭の中で文句を言いながら
洗面所へと向かい手洗いうがいを済ます 。
『 はい 』
🍑 「 よし 、いい子 。」
🍑 「 じゃあこっちにおいで 」
『 はい 』
言われるがままにオッパのところに向かう 。
🍑 「 まずはオッパにハグして癒しをください 。 」
『 ....... はい 』
オッパは何かと私にハグを要求してくる 。
癒しが欲しいって言って 。
私はオッパに抱きついて
いつもより短く 、本当に一瞬だけハグして離れる 。
🍑 「 え 、 ? ....... ねぇ 、どうして ? 」
『 ....... 』
🍑 「 ....... いいよ 、わかった 。先に軽いお説教タイムね 。」
仕方ない仕方ない 。
だってこれから怒られることわかっているのに
ハグするだなんて個人的になんかやだから 。
先に怒られよう 、うん 。
🍑 「 まず 、冷蔵庫の中身確認させてもらったけど 、来週俺が買ってきて補充しておいた食材には何にも手を付けずに賞味期限切れ 。
シンクは何かを洗った形跡なし 。
生ゴミ確認したけどなーんも入ってない 。
炊飯器めっちゃ綺麗 。
ゴミ袋に入ってんのはコンビニ弁当の箱だけ 。
はい 、これはどういうことかなあなたちゃん ?」
( 長文読みにくくてすみません )
『 おっぱぁ 、分からないんですか ? 私は忙しi ....... 』
🍑 「 分からないのかなあなたちゃん 。俺だって忙しいんだよ ? 」
た 、確かに 。
🍑 「 まぁ 、たしかに最近忙しそうにしてるね 。 だけどほぼ毎日外で食べる 、っていうのはあんまり良くないよ ?
1回くらい自炊してみればよかったのに 。
あ 、そっかそっか 。
料理できないんだもんね 。」
『 は 、 出来ますけど !! 』
もう私がやらないがために
煽りまでしてくるようになってしまった .......
『 分かりました 。少しはやります 。』
🍑 「 ほんとに ? 」
『 う 、 ん ....... 』
🍑 「 ん ? 」
『 うん !!! 』
🍑 「 よしよし 。いい子 。
あのね 、あなた 。
あなたがもしお嫁さんに行った時ほんとに必要になるんだからね ? 作るのが当たり前に変えていかなきゃ 。」
『 はいはい 、 分かりましたよ 。』
オッパってば家来る度に私がお嫁さんに行ったら 、
っていう話をしてくる 。
そんな相手なんて居ない 、っていうのに 。
『 もうない ? 』
🍑 「 ない 。 ....... あ 、 ある ! 」
まだあった .......
🍑 「 作り置き 、冷蔵庫に入れて置いたから 。明日から三日分ね 。何日用とかちゃんとあるからそれは自分で確認して食べて 。」
『 それって好きに食べちゃダメですかね 。』
🍑 「 ん ー 、日持ち関係もあるからダメかな 。 」
『 は ー い 、 分かりました 』
🍑 「 よし 、じゃあオッパはゲームしようと思います 。 」
『 え 、 』
🍑 「 Switch持ってきたんだ 。あなた 、マリカしない ? 」
『 するする !! 』
🍑 「 あ 、忘れてた 。もう1回ぎゅーして 。」
『 あ ー 、 はい ....... 』
オッパに約5秒ほど抱きつかれる 。
短い方 。
オッパが海外から帰ってきた 、 なんでときは
2 、3分 は余裕で離してくれない 。
それより 、大人になったのに
オッパは続けて恥ずかしくないの ....... ??
『 あ 、シャワー浴びるならいつもの所に着替えあるからね 。
でもさすがに今日は帰るでしょ ?? 』
🍑 「 う ー ん 、 悩んでる 」
『 じゃあウィンちゃん呼んで 』
🍑 「 話繋がってなくない ? 」
だってどうしても会いたいんだもん 。
最近見かけてすらいないし 。
オッパの口から名前すら聞かない 。
『 ね 、お願い ! 私オッパに癒し与えたから私にも癒しちょうだい !』
🍑 「 あなたにはオッパがいるだろ ? 」
『 いや 、 ちがう ! 』
🍑 「 は ? 」
あ 、そういえばジェミンの連絡先登録しなきゃ 。
そう思い 、
《 こんばんは ! あなたです ! 登録しておいたので 、ジェミンも登録お願いします !
これからよろしくね ! 》
って 、 送ってみた 。
忙しいようですぐの返信はなかった 。
結果その日はウィンちゃんを呼んでもらえず
オッパが買ってきたお菓子を食べながらマリカ三昧 。
まぁ楽しかったっちゃ楽しかったけど
やっぱり私はウィンちゃんにいて欲しかったな 。
あ 、結局オッパは
泊まっていきました 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。