第2話

生きる意味がない
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2021/05/06 11:35
     一二三と話すのはとても楽しい。
独歩
独歩
ん…?
    後ろから車のクラクションが聞こえる。
一二三
一二三
独歩!危ない!
          その時、
           キキーッ!
独歩
独歩
え?
          ドンッ








      俺が目を覚ました時にはもう
      一二三の姿は見えなかった。
    見えたのは救急車と沢山の人集りだけ。
       一二三が俺をかばったから、
       俺の体は痛くもなかった。
     一二三がいないと俺の生きる意味が
        ないじゃないか。
独歩
独歩
一二三に会いたい…
    確かに俺の喉から発されたその声は、
   別の人の声に聞こえるくらい枯れていた。
     もういっそ俺も一二三の所へ…
独歩
独歩
…仕事
  そうだった。俺には仕事が沢山あるんだった。
 動く気力がないから部屋で終わらしてしまおう。
    終わらさないと、死んだ後ハゲ課長に
   一生追いかけられそうな気がしたから…
    力が抜けている手でパソコンを開く。

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