現場に着いた3人は野次馬に紛れ込み、状況を確認する。
幸い、まだ数分しか経っていなかった為、遺体にはブルーシートはかかっていなかった。
遺体付近には先程の刑事、原嶋の姿があった。
何か言っているように見えるが、流石にこの距離では何を言っているかまでは聞こえない。
3人がそう後悔していると、後ろから誰かがひょっこり顔を出した。
そうショックを受ける彼女は、“Shadow“の一員。
子供っぽく、いつもひょっこり現れる。
彼女の能力は後に紹介するとして…
今更だが、先に彼女以外の3人を紹介しよう。
先ずは…
そう淡白に話すこの男は“Shadow“のリーダー。
彼は先祖代々、異能力を持つ家系に生まれ育ち、幼い頃から日々訓練を受け続けていた。
その為、様々な能力を使いこなせるまでになった。
どんな異能力か……それは、ここでは敢えて伏せさせてもらう。
静かな口調で話す彼女は、見た目通りしっかり者である為、海斗は自分が動くときは必ず、彼女を連れてくる。
そんな彼女の異能力は、風を自由自在に操る事ができ、台風や竜巻等の自然現象をも起こす事ができる。風使いのベテランと言っても過言ではない。
活発な彼女は生意気ではあるが、少し天然要素がある。
柚花とはいつも言い合いをするが、実は仲良しだ。
トランプを使った異能力の持ち主で、トランプに描かれた技を発動させる事が出来る。
また、火属性である。
“Shadow“は合計6人で結成され、そのうちの4人がこの者たちである。
そう言って怪訝そうに柚花を見る。
柚花が何か言いかけようとした時、それを海斗がすかさず止めた。
いつも二人の言い合いを止めるのは彼の役目だ。
それをフォローするのが、また風花の役目でもある。
柚花は目を瞑り、何かを感じとっている。
自身の能力を褒めてくれた事に照れながらも喜ぶ彼女。
皆も何となく気付いているだろうが、彼女の異能力は……100km以内の声を聞き取る事ができ、またその声を明確に分析ができるといった、あらゆる事件の追求には欠かせない存在である。
奇妙なこの事件…
果たしてこの事件の犯人はいったい、何者なのであろうか────
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!