今日助けて貰ったから今日だけは誘いを断る事を諦めた。
今日だけ…
学校からマンションに着くまでの20分間はずっとあいつが喋ってた。
あいつの友達とか私への質問とか色々。
言うわけない。
こんな関係ないやつなんかに。
昨日は地獄でしか無かったこの下校の時間が今だけはどこか…
少しだけ、
安心して、楽しく思えた。
それはきっと今日守ってくれたから。
ただそれだけ…
私は他人をそう簡単には信じない。
正しく言うと…
信じる勇気がない。
好意も何も無い全くの他人の相手をするのは中々の疲労…
それに、勘のいい奴は嫌いだ。
なんで平気なフリがバレたのかも分からないし、
なんで恥ずかしげも無く大声で私のことを好きと言えるのか…
得体の知れない不思議な生き物。
そんな不思議な生き物がなんで
私に構うのかも好意を寄せてくるかも分からない。
私が苦手な種類の人間。
だけどあいつだけはどうにも嫌いにはなれないし好きにもなれない。
こんな得体の知れない気持ちは初めてだし分からない。
〜莉犬side〜
先輩、ばればれなんですよ。
それに絶対やってるでしょ。
帰ってる時の腕の動きがおかしいんです。。。
俺のせい…ではないとは思うけどな。
なんなんだろ…
でもどっちにしろ俺がまもらまきゃいけない。
先輩は強がりで気持ちを表に出せないから。
先輩は俺が何年先輩を好きでいると思ってるんですか…
まぁ俺の事なんて覚えてないだろうし。
少しづつで良いから近づけたらな…
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〜あなたside〜
っ……
腕が痛い。。
理由はわかってるんだけどこんなに痛いの久しぶりだな。。。
ピンポーン
断っても無駄か…
私は身支度が早い。
色々あったから身の回りはぱっぱとできる。
腕がジンジンする。
はぁもうほんと最悪。
自業自得だけど。
え何バレた?
抑えてもないし表情にも出てないのに…
嘘でしょ何あの子…
てかこの雰囲気気まずいからはよ学校つけよ…
えほんとにバレてる感じですか?
澪しか知らないはずなのに。
でも澪がこういうこと言うようじゃない奴なのは知っている。
じゃあなんで?
行動にも出てないし表情にも出てない。
どうこう考えているうちに学校に着いた…
気になって学校どころじゃないよ……!!
一応念の為に澪に聞くか。
ぺちゃくちゃ話してたら休み時間はあっという間に過ぎ、
今朝の事を考えてたら授業もあっという間で頭に全く入って来なかった。
まぁバレたって引かれるだけだし私にとってみればメリットしかない。
あぁ〜えっと…
個性的な人達で…
また疲れる気しかしない…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。