第7話

二話
35
2025/12/28 07:00 更新
黒須 鈴
黒須 鈴
…こんな力、無ければ。
そう言いながら、一人の少女は自らの力で小さな氷像を作る。
人はみな、違うものに憧れるものだ。だが、あまりにも違いすぎれば、憧れは畏怖になり、恐怖になり、軽蔑になる。
黒須 鈴
黒須 鈴
…。
モブ
警察だ!動くな!
…そんな自分と違う者を"絶対悪"と決めつけ、いとも簡単に殺せる鉄を彼女に向ける。
黒須 鈴
黒須 鈴
うるさいわね…。
パキパキパキッ
モブ
はっ…?
ガシャンッ
警察制圧部隊約数十名を氷漬けにし、砕いた彼女は帰路に着く。
黒須 鈴
黒須 鈴
そんな貴方達が"普通"と言うのなら、私は喜んで異端者になるわ。
背を向けた彼女が放った、そんな一言は、
誰にも聞かれることはなく、静かに夜の曇り空へ融けていった。
奏汰
奏汰
寄るな人間。いくら女でもそれ以上来たら喉元を掻ッ切るぞ。
ヴィルネ
ヴィルネ
ワタクシはただアナタの角が気になっただけ!触らせてクダサイ!
エヴァージーナ・エンジム
エヴァージーナ・エンジム
うるさいですね…。
月野 綺星
月野 綺星
なにこれ…?
霜月 龍星
霜月 龍星
さあ。
貢 過
貢 過
なんか面白いことになってるね。
人形師
人形師
取り敢えず君たち落ち着け~。うるさいぞー。
奏汰
奏汰
そんなことを言うならお前がコイツの相手をしろ。
人形師
人形師
それはちょっと。
黒須 鈴
黒須 鈴
…なにこれ。
帰ってきた鈴が呟く。そりゃあそうだろう。青髪二人が家の中で追いかけっこしているのだから。
貢 過
貢 過
なんか角触らせて欲しいんだって。
黒須 鈴
黒須 鈴
寝てるうちに触れば?
貢 過
貢 過
そしたら殺すって言われてて今あれ。
エヴァージーナ・エンジム
エヴァージーナ・エンジム
取り敢えずうるさいから黙ってほしい。
エヴァージーナ・エンジム
エヴァージーナ・エンジム
というより落ち着いてほしい。
貢 過
貢 過
こういう時保護者っちがおさめてたのに、何処行ったんだろ。
月野 綺星
月野 綺星
それなら、今さっき買い物に行くと仰有ってました。
霜月 龍星
霜月 龍星
あー、だったらなんか買ってきて貰えば良かった~!
月野 綺星
月野 綺星
自分で買いに行っては?
霜月 龍星
霜月 龍星
バレたりしたらめんどいじゃん?
エヴァージーナ・エンジム
エヴァージーナ・エンジム
貴方の変装が御粗末なだけでは。
霜月 龍星
霜月 龍星
お?
人形師
人形師
喧嘩すんなよー。
奏汰
奏汰
マジでくっつくな!殺すぞ!
ヴィルネ
ヴィルネ
ムムム…!この材質…!
貢 過
貢 過
なにやってんだろあれ。
エヴァージーナ・エンジム
エヴァージーナ・エンジム
さあ。
バンッ!
シュヴァルツ・アーノルド
シュヴァルツ・アーノルド
あのッ、皆さん!
黒須 鈴
黒須 鈴
どうかしたの?
霜月 龍星
霜月 龍星
なんか珍しく焦ってんね。
人形師
人形師
なんかあったんか?
シュヴァルツ・アーノルド
シュヴァルツ・アーノルド
あの…保護者さんが…誘拐されたって…。
一同
…は?

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