前の話
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私はいつも憧れていた。
〝普通の恋愛〟に
私は生まれつき難聴だ。
人の声は全く聞こえない。口の動きだけで判断するしかないのだ。
そんな時に君が来た。
整った顔立ちに少し関西の血が入ってるであろう喋り方
少し我儘な子なんだと思いながらいると
彼は私の席の隣に座った。
彼は私にそう言った。
私も声を出したい、でも声が怖くて出せない。
私は紙に急いで書いた
『耳が聞こえないので、喋る事が難しいです。ごめんなさい』
『そんなに良い声なんですか?』
想像以上に悪ガキが来たな。
『私耳聞こえないし、遠慮しとくよ。足引っ張っちゃうだけだし。』
『それは分かんないけど。足引っ張るし。』
『侑君素敵だね。今日は部活見学だけしてみてもいいかな。』
見ていて正直度肝を抜かした。
試合じゃないのにあのピリピリした感じ。
これがバレーなんだって思った。
頑張れ。気合いで言うんだ。
上手く言えてたのかな。それすらも分からない。
噛んでたんだ。どこが噛んでたんだろう。
私は手で丸のポーズをとった
『口の動きです。』
私が急いで紙に書こうとした時だった
私の声がいい声?そんな事誰にも言われたこと無かった。
昔は滑舌が悪いせいか虐められたりもした。
涙が止まらなかった。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。