side翔太
夜、俺は職員室に残って体育祭に向けての準備をしていた。
体育祭の時期は、プログラムの作成とか、
用具の安全チェックとかで特に忙しいんだよな…。
まぁ、仕方ないんだけど。
そう思いながら時計に目を向けると、もう22時を超えている頃だった。
職員室を見渡すと、俺以外に残ってる人はほぼいなかった。
さすがに残りすぎた…。
俺はそう思いだしてスマホを開くと、目黒からの通知が何件も来ていた。
目黒は俺のこと待っててくれたのに…
俺は連絡一つせずに…
俺はメッセージを見て、急いで目黒に電話をかけた。
…出ない、な。
さすがに、怒ってるよな…。
そう言って俺は荷物をまとめて、学校を出た。
俺が帰ってきてリビングに入ると、まだ電気がついていた。
起きてるのかな…と思って奥へ行くと、
ソファで目黒がぐっすりと寝ていた。
目黒、さすがに寝てるよな…。
俺は急いで近くにあったブランケットを、目黒にかけた。
目黒、ここで待っててくれたのかな…。
こんな遅くまで…。
そう思ってふとテーブルに目をやると、
メッセージに書かれていたようにラップをかけたエビフライが置かれていた。
…目黒と一緒に、食べたかったな…。
俺は寝ている目黒に向かって、そう言った。
ちゃんと、関わる時間つくる。
だから、それまで…もうちょっとだけ、待ってて。
side目黒
朝、目覚めると、俺はいつの間にかソファで寝てしまっていた。
体にブランケットがかけられていたから、先生がしてくれたんだろう。
俺はあわてて寝室に入ると、ベッドに先生はいなかった。
先生、いない…。
俺がリビングに戻ると、テーブルに何か紙が置かれていた。
慌てて見ると、翔太先生からの置手紙だった。
先生、昨日の帰りも遅かったのにこんな早くから…。
俺は思わず、そんな欲望を、口にしてしまっていた。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。