第77話

多忙
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2025/12/07 13:00 更新
side翔太



渡辺翔太
ん~……
夜、俺は職員室に残って体育祭に向けての準備をしていた。

体育祭の時期は、プログラムの作成とか、

用具の安全チェックとかで特に忙しいんだよな…。

まぁ、仕方ないんだけど。

そう思いながら時計に目を向けると、もう22時を超えている頃だった。
渡辺翔太
あっ、やばっ…
職員室を見渡すと、俺以外に残ってる人はほぼいなかった。

さすがに残りすぎた…。
渡辺翔太
…あっ、目黒に連絡してない!
俺はそう思いだしてスマホを開くと、目黒からの通知が何件も来ていた。
目黒蓮
『先生、今日エビフライだよ!』
目黒蓮
『先生今日遅くなる?仕事忙しい?』
目黒蓮
『返事いらないから仕事頑張って!』
渡辺翔太
ッ…目黒、ごめん…
目黒は俺のこと待っててくれたのに…

俺は連絡一つせずに…

俺はメッセージを見て、急いで目黒に電話をかけた。
渡辺翔太
………
…出ない、な。

さすがに、怒ってるよな…。
渡辺翔太
…早く帰ろう
そう言って俺は荷物をまとめて、学校を出た。
渡辺翔太
ただいま~…
俺が帰ってきてリビングに入ると、まだ電気がついていた。
渡辺翔太
目黒…?
起きてるのかな…と思って奥へ行くと、

ソファで目黒がぐっすりと寝ていた。
渡辺翔太
ッ!
目黒、さすがに寝てるよな…。

俺は急いで近くにあったブランケットを、目黒にかけた。

目黒、ここで待っててくれたのかな…。

こんな遅くまで…。

そう思ってふとテーブルに目をやると、

メッセージに書かれていたようにラップをかけたエビフライが置かれていた。
渡辺翔太
ッ…!
…目黒と一緒に、食べたかったな…。

渡辺翔太
……体育祭終わったら、ちゃんと、関わる時間つくるから
俺は寝ている目黒に向かって、そう言った。

ちゃんと、関わる時間つくる。

だから、それまで…もうちょっとだけ、待ってて。











side目黒



目黒蓮
んっ…
朝、目覚めると、俺はいつの間にかソファで寝てしまっていた。

体にブランケットがかけられていたから、先生がしてくれたんだろう。
目黒蓮
先生っ…
俺はあわてて寝室に入ると、ベッドに先生はいなかった。
目黒蓮
あれ…
先生、いない…。

俺がリビングに戻ると、テーブルに何か紙が置かれていた。

慌てて見ると、翔太先生からの置手紙だった。
渡辺翔太
『目黒へ
 今日、先に仕事行くな。
 エビフライ、めっちゃうまかった。』
目黒蓮
ッ…
先生、昨日の帰りも遅かったのにこんな早くから…。
目黒蓮
……こんな紙切れよりも、先生との時間が欲しいッ…
俺は思わず、そんな欲望を、口にしてしまっていた。

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