軽く挨拶を交わしてから数十センチ離れたところに腰をかけた
地面に直接座っているから体温がどんどん地面に吸い取られていくような気がして
途中のコンビニで買った温かいカフェオレを飲む
ばぁうがずっとこっちを見るからどこなく気まずい
そんなに欲しいんだったら買えばいいのにな
同じくコンビニで買ったもんだけど
ジュースなんか買うんじゃ無かった
結果、まずい
そんな物を俺が飲むはずもなくそこらへんで捨てようとしてただが、ばぁうが飲みたいんだったらあげればいいか
もう既に開けてあるが、ばぁうの前で開けるフリをした
小さいドッキリのようなもん
ばぁうが盛大に微妙な顔をした
やっぱりばぁうにとっても微妙な味らしい
まだ缶が熱かったからだろうか、恐る恐る飲んでいる
飲んだ後もこれ以上ない程に微妙な顔をしていてそれがなんとも笑いを誘う
こいつバリバリに気を遣ったな。
どう考えても美味しいって顔じゃなかったてーのに
今日一いい笑顔でばぁうに言ってやる
反省?するわけねーじゃん。俺だよ?
ばぁうが敵意、害意を超えて殺意をこもった目で睨んでくる
缶ももう少しで凹みそうだし。
いや、飲みかけ押し付けた程度でこんな怒るなんておもしれーw
なんかぶつぶつ言ってるが気にせず買ってきたお菓子を食おうと思いビニール袋を漁る
カフェオレと組み合わせがいいのかは知らないが単体でうまいしいけるだろ。
なんでこうもアーモンドチョコってうめーのか
ばぁうがパッケージにいるキャラクターを指しながら尋ねてくる
歌い手界隈ではトップの知名度を誇るんじゃないだろうか
コラボとかしてたんだな
するとばぁうがまるでギゴゴという擬音語が付きそうな感じでこっちを見てくる
この特徴的な声とばぁう
もしかしなくてもこれは……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。