ご飯を食べ終えた後は、昨日みたいにじゃんけんをして今日は私が勝ち、
お風呂にテヒョン君が先に入った
人とご飯を作ったり、髪の毛乾かしてもらって楽しい話を聞いたり、
話したりするのってこんなに心地よくて幸せだと思えるんだ
そういってテヒョン君は泣いている私をそっと抱きしめてくれた
私が泣き止むまで抱きしめて頭をなでてくれた。
私はその心地よさと安心感がどこか懐かしく感じた。
私に足りなかったのはテヒョン君の存在だと気づいた。
私は地元から離れる時まで変わらず学校終わりはいつもテヒョン君といた。
中学生や高校生になってからいじめられることはなくなったけれど
やっぱり友達作りは下手くそだった。
テヒョン君はいつも話を聞いてくれた。
愚痴、くだらない話を話を飽きずにちゃんと聞いてくれた。
テヒョン君と居るだけで幸せだった。
それだけで私はきっと支えられていたのかもしれない。
だから上京してから支えてくれてたテヒョン君の存在がなくなって、
今までため込んでた寂しさとか色々な思いが溢れたんだと思う。
すると、テヒョン君は私をを強く抱きしめながら
そういって私も抱きしめ返した
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。