前の話
一覧へ
次の話

第29話

#27
52
2026/07/02 10:19 更新
久しぶりですね
昔、その昔、死神様は一人ぼっちでした。
毎日のように空を眺めていたある日























1人の少年がやってきたのです
少年
ねえ死神様!
死神
…なんのようだい?
少年
死神は魔法が使えるの?
死神
使えるよ
少年
すごいや!!いいなぁ
少年
僕には魔力がないから使えないや
死神
…いいかい少年、
魔力がなくてもつければいいんだ
死神
それに私は、魔力がなくても使える魔法を、
知っているんだよ
少年
え、そんなのあるの?!教えて死神様!
死神
それはね、
死神
闇のチカラさ
闇のチカラ──それは、死神様だけが
使うことを許されたチカラ。
少年
闇の…チカラ
人々はそのチカラを恐れ、死神を嫌っていました
少年
ねえ死神様!
少年
そのチカラって俺にも使える?
死神
…ああ
死神
使えるよ
少年
ほんと!?✨
死神
ああ、ただね
少年
ただ?
死神
このチカラはすごい訓練が必要なんだ
死神
だから使えるのは、それが終わった後
少年
え〜…そんなぁ
死神
けど訓練した分チカラは強くなるんだよ
少年
……そっか!
それから少年は、来る日も来る日も死神様に稽古を
つけてもらい、7年後
死神
今日で稽古は終わりだよ
少年
本当ですか?!
死神
ああ
その少年は、闇のチカラが本当に使えると思っていました
死神
…少年
少年
?はい
死神
実はね、闇のチカラが使えるのは
死神
死神だけなんだ
少年
…………え?
死神
今まで黙っていてごめんよ
死神
けれどね
少年
死神
今の君には魔法が使える
少年
な、何を言っているんですか…?
死神
「フレイム」と唱えてごらん
少年
「フレイム」
ボウッ
少年
?!
死神
今まで君がしてきた稽古はね
死神
魔力を一からつける稽古なんだよ
少年
そ…そうなのですか…?
死神
ああ
死神
これで君は
死神
魔法を使えるようになったよ
少年
やった…!やったんだ…!
死神
その力を使って大勢の人を助けておくれ
少年
はい!
死神様は最初から少年に魔法使いの素質があると見込み、
嘘をついて魔力をつける修行をさせていたのです
その少年は死神様に言われた通り大勢の人を助け、
死神という人物を後世まで語り告げたのでした
おしまい

プリ小説オーディオドラマ