第3話

最終選別 編
824
2020/05/21 23:26
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
誤字や、編集をした時吹っ飛んでいった言葉がぐっちゃぐちゃになったまま投稿してしまった馬鹿がいたので
また編集しました。
まだおかしな所があったら遠慮なく
言ってくれると嬉しいです。
それでは本編どーぞ!
三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルル

- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ( ✂︎'-' )✂︎チョキ
善逸が修行を初めてから
6年という時が経った。

善逸の小さい身体だと呼吸を会得するのに困難で、また力も弱いからと
桑島は善逸を12になるまで
最終選別には送り出さなかった。
善逸
善逸
じいちゃん!!俺12歳になったよ?
最終選別行ってもいいよね?!
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
はぁ、善逸。お前のような隊士はあまりおらんぞ?
自ら選別に行きたがるなんて…。

しかも善逸、全集中常中など、どこで覚えた?
善逸
善逸
え!?

あ、あぁ…えっと全集中の呼吸をずっとやってたらなんかできた。
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
……なんか……、じゃと。

簡単に出来るものではないんだがなぁ
…やはりお前には才能がある。
3ヶ月後だ…必ず生きて帰れ。
心配そうな、嬉しそうな顔で
桑島が笑った。
善逸
善逸
ほんと!?じいちゃん!!
俺行っていいの!?
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
師範と呼べぇ!!!

うむ。常中が出来ているとは
たいした者じゃ。

行っていい。ただし!
必ず生きて帰るのじゃ
琴葉
琴葉
あらあら、修行は終わりましたか?
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
あぁ、琴葉殿今晩の飯は豪華にしようかのぅ。
琴葉
琴葉
……?
誰かお誕生日でしたっけ?
善逸
善逸
あのね!琴葉さん!
俺最終選別行ってもいいって!
琴葉
琴葉
ま、まぁ!良かったねぇ!
じゃあ今日の晩御飯は…
伊之助
伊之助
ちょとつもーしんっ!!

弱逸!!なんだ?今日の晩飯はころもがついてるあれか!?
ごーかだぞ!
ころもがついてるあれがいいぞ!
琴葉
琴葉
い、伊之助。今日は善逸君の…
善逸
善逸
天ぷら…俺も天ぷら食べたいです!
琴葉
琴葉
あらあら…そしたら今日は天ぷらしましょう!
作るの頑張っちゃいます…!
伊之助
伊之助
うおおおおぉ!!
紋逸!!しょーぶだ!
善逸
善逸
俺は善逸!、ってなんの勝負? 
伊之助
伊之助
……。
(やべぇ…考えてなかったぜ。)
善逸
善逸
……。

あ〜。山でどんぐり拾う?
伊之助
伊之助
……!!よくわかったな!
さすが俺様の子分だぜ!!!
よっしゃ行くぞ!
善逸
善逸
うおぉ!速……。
琴葉
琴葉
善逸君、善逸君。
これお腹すいたら休んで食べてね。
にこにこしながら琴葉は善逸に団子を渡した。
善逸
善逸
ありがとうございます!

あっ!?伊之助!!待って!
えっ!?はっや!なにあいつ!
やばすぎだろ…
善逸も伊之助を見失わないよう、
軽く走っていった。
伊之助
伊之助
なっ!?紋逸!!

俺の方が先に走ったのに…
(こいつ、やる奴だぜ…
さすが俺の子分!!)
善逸
善逸
お前っ!おかしいでしょ!?
いきなり走ったら危ない!!


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それから3ヶ月後
善逸が最終選別に向かう日が来た。
善逸
善逸
じいちゃん、伊之助、琴葉さん。

俺、頑張るね…!
少し緊張気味に善逸が笑った。
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
うむ。
琴葉
琴葉
善逸君頑張ってねぇ…!
伊之助
伊之助
…………。

善逸、お前どこ行くんだ?
善逸
善逸
善逸だっての……ってあれ?
あってる……!?
まじで!?伊之助!!
俺の事もっかい呼んで!!
もっかい!!
伊之助
伊之助
あ゙?弱味噌が!どこ行くんだよ?
善逸
善逸
……え゙ぇ……弱味噌…。
伊之助
伊之助
いいからさっさと言え!
善逸は少し考えたあと伊之助の前でしゃがんで微笑みながら言った。
善逸
善逸
俺は大丈夫だよ。
きっと戻ってくる…
伊之助、俺が帰ってきたらまた一緒にことろことろしよーね。
伊之助
伊之助
……!わかった!約束だぜ!
破るんじゃねぇぞ!
わかったわかった、
と善逸が伊之助の頭を撫でた。
伊之助
伊之助
ウガァアアア!!
ホワホワさせんな!この弱逸!!
善逸
善逸
善逸な。
じゃあ、俺そろそろ…
琴葉
琴葉
善逸君、気をつけてね、!
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
善逸。
お前は才能がある…大丈夫だ。

お前はわしの誇りじゃ。

気をつけて行ってこい。
善逸
善逸
っ…!
……行ってきます。
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善逸
善逸
……。

(最終選別だってよ。
どーすんの!?ほんとに!!
死ぬほど修行したけどさぁ!?
死ぬかもしれないじゃん!無理じゃん!無理無理!死ぬぅ…)
善逸
善逸
ぅぅ……怖い……怖すぎんだろ…無理だろ…。

ん……?え、人の…声?
善逸が歩いていた先で男2人が喋っていた
???
大丈夫だ!俺たちなら何とかなる!
それに俺たちは男だ!男なら耐えろ!
???
でも弱い…
善逸
善逸
……っ!か、刀…

(あ、あの人たちも選別に行くのかな…。)
善逸
善逸
あ、あの!
錆兎
錆兎
ん?義勇、お前の友達か?
義勇
義勇
知人に存在しない。
善逸
善逸
え、初対面で酷くない?
俺可哀想過ぎない?
錆兎
錆兎
それはすまない!
紹介が遅れたな、俺は錆兎だ。
今から最終選別に行く。
義勇
義勇
俺は義勇だ。
善逸
善逸
俺は我妻善逸だよ!
へ、へぇ!君たちも選別に行くんだ…
錆兎
錆兎
そうか!善逸も行くんだな、
お互い頑張ろうな。
義勇
義勇
……善逸は…怖くないのか。
善逸
善逸
…怖いよ?怖いに決まってんじゃん!
でも行かなきゃダメなんだよそれが!

き、君達は怖くないの…?
錆兎
錆兎
怖くはないが…自分の実力が足りているかが心配だ…。
義勇
義勇
……。錆兎は強いから大丈夫だ。
錆兎
錆兎
いや!俺はまだ鍛錬が足りていないかもしれない。
善逸
善逸
…きっと2人は大丈夫だよ。
強い音がするからね。
俺生まれつき耳がいいんだ。
って気持ち悪いよね…いきなりそんな
錆兎
錆兎
いや?いいと思うぞ。
義勇
義勇
…生まれ持った者だ。
誇れる事だと思う。
善逸
善逸
……あ、ありがと…。
錆兎
錆兎
ほらもうすぐ藤襲山に着くぞ。
善逸
善逸

そ…そうだよね。頑張ろう!
まさか自分の耳の事をあっさりと受け入れてくれる人がいるとは思わなかった。

しかも錆兎って人の隣にいる人
水柱じゃん…ひょぇえ…これは圧で死ねるわ…
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義勇
義勇
つ、いた。
錆兎
錆兎
あぁ、大丈夫だ。義勇、善逸。
きっと生きて帰れる。
善逸
善逸
……もしも、
義勇
義勇
錆兎
錆兎
…?
善逸
善逸
もしも、お、俺が死にそうになったら
助けに来てくれよなぁ!!
錆兎
錆兎
(  ・᷄ㅂ・᷅ )……。
男なr
善逸
善逸
もう!なんなの!?その顔!!
やめてよそんな顔!悲しくなるじゃない!?
義勇
義勇
……。
善逸、恥をかくな。
善逸
善逸
あらやだごめんなさいねぇ!?

……うぅ。俺頑張るけどさぁ?
…無理かもしれないじゃん…。
錆兎
錆兎
いや!善逸は男だろう。
ここで諦めたら男ではない!
善逸
善逸
ひぃぃぃぃっ…
村田さん
村田さん
お、おいおいお前らそんな大声で喋ってて…
そこの金髪以外怖くないのかよ…。
善逸
善逸
はぁ?なんだよお前…!
一言余計すぎるだろ!
義勇
義勇
……。
村田さん
村田さん
……え、ごめん。
錆兎
錆兎
…。誰だ。
善逸
善逸
ちょ…錆兎さん錆兎さん
初対面でそれは…
村田さん
村田さん
あ、あぁ、俺は村田だ。
善逸
善逸
えっ!?無視!?
錆兎
錆兎
錆兎だ。
で、こっちが義勇。よろしくな。
善逸
善逸
えぇ…と俺は我妻善逸。
すごい弱いから守ってね?
約束だからね!?
村田さん
村田さん
あぁ…って…ん?!
俺も弱いんだからお前のこと守れるわけないだろ!
善逸
善逸
まじか…

ってかさ。さっきから思ってたんだけど
サイコロステーキみたいな人いない?
村田さん
村田さん
……!!我妻!よく分かったな!
俺も正直思ってた。
義勇
義勇
錆兎、わかるか。
錆兎
錆兎
…いや。
善逸
善逸
あ、あれ?みんな静かになった?
がやがやしていた広場がいきなりしん…
と静まり、2人の白髪の女の子の声が響いた。
『皆さま、今宵は最終選別にお集まり
くださってありがとうございます。

藤襲山には山の麓から
中腹にかけて鬼共の嫌う
藤の花が一年中狂い咲いています

ここから先には藤の花は
咲いておりませんから鬼共がおります。
この中で7日間生き抜く
それが最終選別の合格条件です。』
善逸
善逸
……。

(前は起きたら奇跡的に生きてたんだよな…また奇跡が起きないかも…
大丈夫、きっと大丈夫)
錆兎
錆兎
お互いに
善逸
善逸
生きて帰ろうな。
『では行ってらっしゃいませ。』
と、2人の女の子が頭を下げた瞬間
ざっ…と皆走り出した。

“絶対に生き残ってやる。”と。
善逸
善逸
……5匹目。
(正直に言う。
俺は心の底から震えている。
なんでだ…怖いが過ぎない?!
ほんっとに!!鬼との話し合いで
解決したい…無理だけどね?
無理なんだけどね!?)
錆兎
錆兎
善逸!!
善逸
善逸
いぎゃあああああっ!!!

あ、合図…合図をしてくれぇ…
義勇
義勇
……すまない
善逸
善逸
いや…いいんだけどね?!

……鬼を斬るために夜は
起きなきゃいけないし。
朝には移動が必要だよ。…多分
錆兎
錆兎
!!善逸は頭が良いな。
さすが男だ!
善逸
善逸
ありがとうね?!

…俺さっき洞穴見つけたからもう少ししたら行こう。

(前やった選別で見つけたとこ
あるかなぁ…
無かったらどーしよ…え?
待って、無かったら死ぬ?
え?やばくない!?
え?…無理じゃん…)
その後、洞穴へと向かい、
怪我をしている人を助けながら鬼を狩り、
最終選別 最終日の7日間目になった。
義勇
義勇
今日で……
善逸
善逸
うん。
気を抜いたらダメだよ。

(おかしい。炭治郎が言っていた強い鬼が見当たらない。斬ったのか?
いや…でも…)
錆兎
錆兎
どうした?善逸変顔して…。
善逸
善逸
ひっどいな…!
えっと、強い鬼が…なんでもない

(鬼の事を言って未来を変えたらいけないしな。)
義勇
義勇
そうか。

そろそろ…
善逸
善逸
うん、行こうか。

皆、生きて帰ろうね。
錆兎
錆兎
あぁ…!!
七日目の夜も鬼をばしばし狩り、

明け方へと近ずいて行った。

だが3人で鬼と戦っていたが
7日間の疲れのせいか
義勇がふらりとよろめいて
襲いかかってきた鬼の攻撃を避けきれず
怪我をして、朦朧としていた。
錆兎
錆兎
義勇!!

っ……我妻…義勇をよろしく頼む!!
善逸
善逸
え?……は、はい!

(…このまま錆兎が行ったら…強い鬼に出会うかも…
あいつは首が硬かったはず…
急がなきゃ)

……っ。
村田さん
村田さん
お、おい。我妻…

っておまっ…義勇!!
その傷どーした?!
善逸
善逸
村田さんっ!いいところに…!!

そ、その!義勇、出血酷いから
止血して、、そ、それで……それで
村田さん
村田さん
わかった我妻。
行ってこい!俺がこいつ見といてやるから。
…帰ってこいよ。
善逸
善逸
っありがとう!!後でお団子奢ったる!!
村田さん
村田さん
はいはい!
善逸
善逸
…っ…。

(速く、速く行かないと。
足をもっと、
もっと前へ、速く!
…もう俺はこれ以上
失いたくないんだ)
善逸
善逸
さ、錆兎!!大丈夫?
善逸は鬼から攻撃をくらいそうだった
錆兎を助けて言った。
錆兎
錆兎
我妻?!なっ…義勇は!?
善逸
善逸
村田さんに任せた…!
錆兎
錆兎
そ、そうか。
ありがとう…感謝する。
手鬼『また1匹来たのか小僧がァ
おい。狐、今の年号はなんだ?』
錆兎
錆兎
…?…大正時代だ。
手鬼『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ
年号がァ゙っ゙…年号がまた変わっている!!

まただ!!また!
俺がこんな所に閉じ込めてる間に!
許さん…許さんん゙ん゙!!
鱗滝めっ…鱗滝め…鱗滝めぇええ!!』
錆兎
錆兎
……なぜお前が鱗滝さんのことを…!
手鬼『知ってるさァ!!俺を捕まえたのが鱗滝だからなァ…
忘れもしない四十七年前。
アイツがまだ鬼狩りをしていた頃だ
江戸時代…慶応の頃だった。』
錆兎
錆兎
お、鬼狩り…鱗滝さんが…
善逸
善逸
え、お前…気持ち悪いな。
てか嘘すぎじゃない!?
そんなに長く生きてる鬼は
ここにはいないはずじゃ…
手鬼『でも俺は生きてるゥ…
藤の花の牢獄で
50人は食ったなぁガキ共を』
錆兎
錆兎
っ……五十人…!!
手鬼『十、十一…そんでお前で十二だ。』
錆兎
錆兎
なんの話だ。
手鬼『俺が食った鱗滝の弟子の数だよ
アイツの弟子はみんな殺してやるって
決めてるんだ。』
善逸
善逸
はっ!?お前性格悪すぎない?!
絶対嫌われてんじゃん!
まじで辞めたほうがいいよ!?
手鬼『…目印なんだよ宍色の髪。お前のその狐の面がな。

“厄除の面”とか言ったか?
それをつけてるせいでみんなくわれた
みんな俺の腹の中だ
鱗滝が殺したようなもんだ。』

おかしそうに笑いながら手鬼が錆兎の狐の面に指を指した。
錆兎
錆兎
もう、お前は黙れ。鱗滝さんが…どんな思いでっ!!
錆兎からとんでもない殺気が溢れ出て
いて、善逸が気づいた時には走り出していた。
善逸
善逸
んな!?さ、錆兎!!
っ…危ないっ!!
怒りに任せた攻撃はやはり手鬼の首は斬れず。
カキンッと刀が砕けた。
手鬼『ふふふっ…俺の首は硬いから斬れないんだよォ…頭を握り潰して殺してやるよ。』
善逸
善逸
錆兎!!
善逸が錆兎に体当たりをし、
手鬼の手を斬りおとした。
手鬼『なぁ!?避けた!?クソガキがァ!!』
錆兎
錆兎
……。善逸。離せ、離してくれ。
俺は…俺はアイツを殺さなければいけない。
前の弟子達の仇を打たなければっ…
善逸
善逸
錆兎、錆兎落ち着いて。落ち着け。
感情に任せた攻撃は死と同じだ。
落ち着け。大丈夫、生きてたやつが勝ちなんだ。
錆兎
錆兎
っ…でも…か、刀が…。
善逸
善逸
……ごめん錆兎。
錆兎の代わりにあの鬼を俺が斬る。
錆兎
錆兎
……っ。で、でも…っ
っわかった。善逸。後は任せた
怒りと悔しさを混ぜ合わせた顔で錆兎が言った。
手鬼『んん?先に死ぬのは金髪。お前かァ…大丈夫だ。お前らは息の根が絶えるまでゆっくり殺していくからなァ…。』
善逸
善逸
……っ…そう。

(いやこっっわ!なんなのこの鬼、
なんなの!?)
手鬼『お前は宍色の髪より背が低くて
力も弱いだろう?
お前には無理だ。死に急ぐだけだぞォ?』
善逸
善逸
わぎゃっってんだよそんな事ぉ…!
でもさ。でもさぁあ!
出来ないかもしれないけどさぁ?
やらなきゃわかんないだろ…!?

(あぁぁぁぁっ…たんじろ、お前すげぇよ。よくこんなもんと戦ったな…!?
それで勝っちゃうなんてやっぱお前はすごいよ。
でもこの世界でお前は普通に暮らして
幸せになるんだ。
だから鬼なんて存在自体知らなくていいんだよ…。)
手鬼『ふふふっ…まぁいい。
お前を殺して次に宍色の髪を殺せばいい。』
ばっと手鬼が善逸に手を伸ばした瞬間。

─シィイイイイイイッッ─
っと独特な呼吸の音が響いた。
手鬼『な、なんだこの音は…はっ!?金髪…!!』
善逸
善逸
─雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 ─
静まり返った森の中で雷が落ちた。
音が遅れて鳴った時
善逸の束ねた髪がふわりと宙で光った。
手鬼『…!?斬られた!?俺が?この俺がか?クソがっ!!クソがぁあああああっ!!!』
善逸
善逸
さ…錆兎!!大丈夫!?
錆兎
錆兎
あ、あぁ…善逸…は大丈夫そうだな。
2人で無事かを確認しあっていると
先程斬った鬼から酷く悲しい音がした。
手鬼(─どうせあいつらも汚いものを見るような目で、蔑んだ目で俺を見るんだ。
くそっ…最後に見るのが鬼狩りの顔だなんてっ…─)
─どうしてこんなことに…


兄ちゃん…怖い、怖いよ。
夜に独りぼっちだ
俺の手を握ってくれよいつものように

どうして…どうして俺は
兄ちゃんを噛み殺したんだ…っ

手を……握って…くれる…?

……?あ、れ?
兄ちゃんって…誰だっけ?

善逸
善逸
……っ。

か、神様。どうか、どうか聞いてください。
この人…が。次に生まれてくる時は
鬼になんてなりませんように。
誰かの手を探すように手を伸ばした鬼に
そっと…善逸が手を握って言った。
錆兎
錆兎
……善逸…お前。
善逸
善逸
…ごめんね。
鬼になんて情を掛けたらダメだ。
でも、このおにも元は人間だったんだ。
許す事は出来ないけどね。

でも心から反省している人の思いを俺は踏みつけにはできないんだ。
─兄ちゃん。
兄ちゃん兄ちゃん手ェ握ってくれよ。

…しょうがねぇなぁ…
お前はいつまでも怖がりで。

仕方がないと、笑いながら誰かが俺の手を握った─
錆兎
錆兎
……。
行こうか、義勇達も待っているだろう?
善逸
善逸
うん。

ねぇ錆兎。
錆兎
錆兎
ん?
善逸
善逸
そ、その…お疲れ様。
善逸がニコッと笑った時
朝日が森を照らした。
錆兎
錆兎
あぁ…。
錆兎も微笑みながら『お疲れ様』と言った。
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
七日目  早朝。
善逸
善逸
村田さぁああああん!!!

どこぉおおおお!?
村田さん
村田さん
あー!!五月蝿い五月蝿い!

ここにいる!
錆兎
錆兎
村田!義勇はどこ行った!?
村田さん
村田さん
あぁ、錆兎。アイツなら黒い服着た隠って書いてある奴に治療されてるぞ。

ほら。あそこ
村田が指さした方向に義勇が眠っていた。
錆兎
錆兎
よ、かった…。
善逸
善逸
……。

(…この人数…選別受けた人全員生き残ってる?)
周りはがやがやとしていて、

『俺鬼の首斬るどころか怖くて刀も抜けなかったっ…!!』

『お、俺はやっぱり…鬼狩りは…』

と、声が聞こえた。
善逸
善逸
……。

(前代未聞だな。
これじゃ初任務で大勢死ぬ…。
どうなるんだろ。)
『皆さま、おかえりなさいませ。
おめでとうございます
ご無事で何よりです。』

と、女の子の声がした後に言葉を遮るよう
1人の男が大声で言った。

『あの!俺は鬼を一体も倒していません!
しかも俺は鬼の目の前で怖くて
動けませんでしたっ…!
そ、その!俺じゃ鬼殺隊は入れないと思います。』

と、悔しそうに言った後、
皆その男に便乗するように
次々と言っていった。
善逸
善逸
こんな事ってあるんだ……
錆兎
錆兎
あぁ、でも無駄に命を落とす事よりかはいい判断だろうな。
女の子『……えっと、では、鬼殺隊に入らないという人は話をしますので少しお待ちください。


まずは隊服を支給させていただきます。
さらに今からは鎹鴉をつけさせていただきます。』
善逸
善逸
……。

やっぱり雀じゃね…?
錆兎
錆兎
す、ずめだな。
村田さん
村田さん
……雀。
善逸
善逸
よし、雀…お前の名前は…
お前の名前はちゅんたろうね!
よろしくね…ちゅんたろう!
村田さん
村田さん
名ずけ早すぎだろ…
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
女の子の話が終わった後、刀を作る鋼を選ぶ事になった。
村田さん
村田さん
……どれも一緒じゃねぇか。
錆兎
錆兎
……そうだな。
善逸
善逸
……っ!これだ。
善逸が一番最初に鋼を取った。
選んだ鋼は鋼の中でも特に小さかった。
村田さん
村田さん
小さくないか。
善逸
善逸
いいじゃん!村田さんもさっさと決めれば!?

こんなん直感だよ、……きっと。
錆兎
錆兎
きっと…
この後善逸は2人に
哀れんだ目を向けられて
ガチギレしたとかしなかったとか。
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
善逸
善逸
錆兎は義勇が起きるまでこの山に居るの?
錆兎
錆兎
あぁ。
善逸、同じ任務になったらよろしくな。
善逸
善逸
…!!
えへへ…ふへへっ
錆兎
錆兎
なんでそんな気持ち悪い笑い方するんだ?
そんな笑い方をするやつは男じゃないぞ!?
善逸
善逸
あらやだ辛辣ゥ……

んじゃ!錆兎、
義勇によろしくね!
錆兎
錆兎
あぁ!またな!
善逸は笑いながら手を振り、
皆が待っている家に足を向けた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
善逸
善逸
じいちゃん!!た、ただいま!
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
善逸!!おかえり!

やっぱり思った通りじゃ!
お前はすごい子じゃ…
やはり才能がある。
桑島は心の底から嬉しそうに
善逸を抱きしめて言った。
琴葉
琴葉
まぁ!善逸!!おかえりなさい!
よく頑張ったねぇ…!!
えらいえらい!
伊之助
伊之助
ウリぃぃぃぃいい!!!

紋逸!!さすが俺の弟子だぜ!!
やっと戻ってきたか!遅かったな!

よーし!ことろことろやるぞ!!
琴葉
琴葉
ま、まぁ!伊之助、善逸君は疲れているのよ?
善逸
善逸
大丈夫ですよ!

伊之助、こんどこそ俺が勝つからね!
桑島慈悟郎
桑島慈悟郎
……元気でよかったわい。
この後、伊之助と善逸は遊び疲れて
縁側で大の字で寝ていたところを発見されたという。
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキ
前の投稿からめっちゃ日にちたってますね!!誰だよこんなサボったの((

友達にはよ書けやと蹴りを入れられたので1日で頑張って描きましたね( ˙-˙ )シンダ


てかちゃっかりサイコロステーキ先輩入れてたの気づ来ましたか!?

なんか選別の時の玄弥みたいに刀よこせやっ!っていうのも描きたかったんですが
作者の指が限界突破してたのでやめときました(すまねぇっ)
いやぁ…鬼滅終わっちゃいましたね。
最後の集合写真、みんな笑っててまじ泣きました←きしょ
そしてサボってる間に私の誕生日も過ぎていた()
- - - - - - - - - - - - - - - - - チョキ(  ✂︎'-' )✂︎チョキここまで見てくれてありがとう!

プリ小説オーディオドラマ