侑:角名頼む!!買い物付き合ってくれ!!
数週間後の昼休み
俺は角名に両手を合わせていた
角名:急に何?
侑:やから,買い物付き合って欲しいねん…!!
角名:それは別にいいけど,何の買い物?
" 何の買い物? "と言われてまうと
その場では答えられなかった
やって____サムも銀もおるから
侑:それはまだ言えへん…!!
角名:何それ。まぁいいけど
侑:!!ほんまか!!
角名:その代わり夕飯奢ってね
侑:勿論や!!いくらでも奢ったるわ!!
俺は何とか角名を誘う事に成功した
銀島:ほなお疲れさん
治:夕飯は要らんのやな?
侑:おん。食って帰るわ
治:あっそ
角名:お疲れ
午後練が終わって俺はサム達と別れ,
角名を連れて駅まで歩き始めた
角名:で?
侑:?
角名:ここまで教えてくれなかったけど結局何を買うの?
侑:それは……
角名:?
侑:誕プレや
角名:……あー,それって船水さんの?
侑:!?何で知っとるん!?
角名:双子ってほんとに考えること一緒だよね
『 治にも同じこと言われて買い物付き合わされたよ。』
侑:え,サムにも……?
角名:そ。結構前だけど
侑:あなたの誕プレを買う為に…?
角名:そうだよ。もうすぐなんでしょ?
侑:……!
サムもあなたに
誕生日プレゼントをあげようとしとるのか____?
角名:ていうか二人して何で俺なの
侑:そりゃあ角名は恋愛経験豊富そうやからや
角名:別に豊富じゃないし,お前達が無さすぎるだけ
サムは一体
あなたに何をあげるんやろか______。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!