朝起きてから体がだるい
きっと考えすぎて睡眠不足なせいだろう
自分一人であのお店に行くのは少し気が引けた
暗くて右左もわからず、ずっと下に行くだけだった
カランカラン
緊張する必要はないんや
れるは…取引しに来ただけやから
もう後戻りはできない
それに早くて1週間で元の姿に戻れるなら…
契約書
人間になれる薬をもらえる代わりに
れるの声と取引をする
薬を飲んでから5分後に徐々に
人間のような体つきになっていく
勿論取引をしてから無かった事にはできない
この条件を満たさなかった場合
この店の従業員として働くことになる
れるは何か分からないけど嫌な感じがした
けど人間になれるなら と思い目を瞑って自分の名前を契約書に書いた
名前を書く時は怖かったけど
ちゃんと書いてちゃんと薬をもらった
これから急いで水面の方に向かおうと思う
今いる場所はちょうど船の横
水面と砂浜の間くらい結構人はいるようだし…
慎重に行かな…
また目を瞑って薬を飲んだ
それは少し変な味がした
甘味、苦味、酸味、他にも言葉に表せないくらいの味がした
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。