振り向かせると決めた私は、
現状 「店員」 と 「客」 の状態から抜け出す必要があった。
ぼーっと考え事をしていた私に、店長が ほらほら と背中を押した。
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休日、私は自分が働くカフェへ出かけた。
カランカラン
なんか、ストーカーみたい。
あ、居た。
いつも窓際のカウンター席でパソコン作業してるからなぁ。
マスクはしているが、オーラがある。
勇気を振り絞れ!!!!!!
驚いた表情を一瞬見せ、パソコンを閉じ
Bluetoothのイヤホンを片耳外してくれた
聞けたよ!!!!!!
偉い私!!!!!
と、隣の席へ招いてくれた
んで、どうすんの!!!!!
私は荷物を置いて、先程書店で買った本を取り出した。
向こうから話しかけてくれるだなんて!
会話続けなきゃ!!
しまったぁぁぁぁぁぁあ……
そうだよね、その為にカウンター席で毎日パソコンカタカタやってるんだもんね。
はぁ、紳士過ぎるよ清川先輩…
また気を使わせてしまった…
そう言って、店長がパフェをテーブルに置いてくれた。
そしてスプーンを2つ置いてくれた。
帰り際に分かりやすくウインクしてくれた。
ん????
…………なんか、引っかかる。
あれ……?
コーヒー 、ゼリー……?
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。