あれから数日、清川先輩が来る事はあるがまだ会話はできないでいた…
気が付けば 「いつもの」が定着していた。
少し近ずけたようで嬉しい……
と思っているのは私だけなのだろう。
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外は生憎の雨だったが、偶然折り畳み傘を持っていた自分を褒めたい…!!
カラン カラン
ちょうど店から出てきた清川先輩が、傘が無いようで困っていた…
まさに……
振り向かせる チャンス!!!!!!!!
よく言った私……!!!!!!!!
これで私を忘れていても、何か話せる機会が……
あ…… あぁ……しまった
的な って何!?!?!?!?
嘘なのバレバレすぎだろ!!!
気を…遣わせてしまった……
申し訳なさと恥ずかしさで震える手を堪え、傘を渡した。
緊張している私とは裏腹に、丁寧な言葉が帰ってくる。
相手が歩き出すのを、お互いが待っているような感じがした……
少しの沈黙の後、
では!! っとトートバッグを持つ逆の手を挙げた
少し会釈をした後、折り畳み傘を広げ雨の中を歩き出す彼を見届けた……
さて……
携帯で調べた天気予報によると、あと2時間は降り続けるらしい……
数分考えた末、もういっそ雨に濡れて帰ろうと、肩にかけていたトートバッグを頭にのせた。
タッタッタ…と、雨の中足音がした
少し息を切らしているようだった。
清川先輩は新しい傘をさしているようで、私の折り畳み傘を手に持っていた。
と私に傘を渡した。
「これで。」
私達の関係はこれ以上にはならないと、釘を刺されたようだった。
子供みたいに恋愛に盛り上がってしまっていたのに気がついて、一気に顔が熱くなる…
心に決めた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。