第23話

💎
993
2022/04/07 17:14
(なまえ)
あなた
ぁぁぁぁ、むりむり私しぬんだ

自室のベッドに倒れ込み(本日2回目)そう呟いた。

ここで簡単に先程までの状態を説明しよう。







(なまえ)
あなた
うさ…ぎ、
(なまえ)
あなた
うさぎっ?!

頭の中に加工フィルターが付いているのか、目の前の美男子の頭に可愛いもふもふとしたうさぎの耳が見えた。

ジョングク
ジョングク
あの……?

そのキューティーうさぎボーイ←の顔が困ったようになって我に返る。


周りの人の視線が痛い。この視線が凶器だとしたら私は多分刺さりすぎて流血してる。


無言特有のいやーな空気。ドブのような色をした空気がこの場所一体に漂っていた。



テヒョン
テヒョン
ふ、ふふふっ

突然笑い声がして顔を上げるとぽや四次イケメンが口を四角くして笑っているのが目に入る。
テヒョン
テヒョン
あなたさんって面白いねㅎ
テヒョン
テヒョン
あーあ、笑いすぎてお腹痛い

何が面白いのか分からないが、テヒョンさんの周りからドブ色の空気が清く爽やかに美しくなっているような気がしてここしかないと私は決意をして口を開いた。
(なまえ)
あなた
あはは、や、やだなー私ったら
(なまえ)
あなた
心の声が出ちゃう体質なんですよね、
(なまえ)
あなた
あはは
(なまえ)
あなた
はは
(なまえ)
あなた
あはははは

作り笑いをしながらメンバーを見るとぽや四次イケメン以外、なんとも言えない顔をしている。


明らかに苦笑いをして暖かい眼差しを向ける肩幅イケメン、私の作り笑いがツボったのか方を上下にして笑う白い人、目の前のこいつは未確認生物でも見つけたかのような(?)顔をしていた。

ソクジン
ソクジン
さ、さあ、ご飯まだあるから食べよっか

肩幅イケメンの一声でゆっくりとメンバーの手が進む。食べ終われば各自でごちそうさまをして皿をキッチンに運んでいった。


気づけばダイニングテーブルにいるのは私と目の前のこいつだけになっている。
(なまえ)
あなた
み、皆さん早いですね…
ジミン
ジミン
(なまえ)
あなた
こ、これ美味しいなあ…?
ジミン
ジミン
……


するとこいつは食べ終わるなりいきなり立つものだから驚く。



1人残りのおかずを頬張りながらふっと思った。



あれ、





私、





別に人の機嫌とか気にしなくてよくね?←




よし、



(なまえ)
あなた
干渉するのをやめよう

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