自室のベッドに倒れ込み(本日2回目)そう呟いた。
ここで簡単に先程までの状態を説明しよう。
頭の中に加工フィルターが付いているのか、目の前の美男子の頭に可愛いもふもふとしたうさぎの耳が見えた。
そのキューティーうさぎボーイ←の顔が困ったようになって我に返る。
周りの人の視線が痛い。この視線が凶器だとしたら私は多分刺さりすぎて流血してる。
無言特有のいやーな空気。ドブのような色をした空気がこの場所一体に漂っていた。
突然笑い声がして顔を上げるとぽや四次イケメンが口を四角くして笑っているのが目に入る。
何が面白いのか分からないが、テヒョンさんの周りからドブ色の空気が清く爽やかに美しくなっているような気がしてここしかないと私は決意をして口を開いた。
作り笑いをしながらメンバーを見るとぽや四次イケメン以外、なんとも言えない顔をしている。
明らかに苦笑いをして暖かい眼差しを向ける肩幅イケメン、私の作り笑いがツボったのか方を上下にして笑う白い人、目の前のこいつは未確認生物でも見つけたかのような(?)顔をしていた。
肩幅イケメンの一声でゆっくりとメンバーの手が進む。食べ終われば各自でごちそうさまをして皿をキッチンに運んでいった。
気づけばダイニングテーブルにいるのは私と目の前のこいつだけになっている。
するとこいつは食べ終わるなりいきなり立つものだから驚く。
1人残りのおかずを頬張りながらふっと思った。
あれ、
私、
別に人の機嫌とか気にしなくてよくね?←
よし、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!