次にわたしたちが答える問題。
それは、麗音くんの問題だった。
自殺未遂の回数…それはまぁ、随分と鬼畜な問題で。
麗音くんは、ずっと口をパクパクしていた。
何かを声に出そうとして、失敗して。
震える手を抑えてボタンを押そうとして、失敗して。
わたしに話しかけようとして、失敗して。
さっきまでの威勢のいい態度とは真逆だった。
そんな彼__否、彼女の様子を見て、わたしは。
── 口角が上がるのを、止められなかった。
ピコンッ
本当は、自分の口から言って貰いたかったんだけど…
仕方がないね。
でも大丈夫。まだ時間はあるだろうから。
──わたしが成長させてあげる、ね。
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A B C D E
60 -20 0 40 20
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[ ひらめき40?¿ ]
ふぃらの1番の親友が隠していたことは?
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…問題は、ふぃらの問題だった。
“親友”の隠していたことの問題だった。
なんともまぁ、悪質で。
けど、これを答えないとあたしたちは脱落。
ふぃらの心を取るか、自分たちの無事を取るか。
選ぶに選べない選択だった。
……その時。
Dグループの席に座る菜々花さんと目が合った。
少し距離は離れていた。だから、聞き取れなかった。
ただ、内容は簡単に予測できた。
“成長の邪魔をしたらダメだよ”
……と、言ったんだろう。
ピコンッ
いつもと違う笑顔に。
あたしは、何も出来なかった。
── そもそも、何をする資格も、持たないけれど。
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…なんなんだ、此奴は。
どうして、なんで、俺の問題を答えられた?
誰にも話してない。ましてや此奴に話すわけもない。
それにさっき、此奴は、俺のことをちゃん付けで…、
……考えるだけで吐き気がする。なんでバレた?
完璧だったはず。事実、他の奴らは騙されてる。
さっきのことがなかったかのような態度が一番怖い。
わからない、なにも、わからない。
ただ、怖くて怖くて仕方なかった。
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[ サンリオ40?¿ ]
未広とお友達だった子の名前は?
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…ほんっとうに、こいつはなんなんだ…!!
さっきからずっとずっとずっとずっと…!!
まさか、こいつが紛れ込んだ黒幕…、?
もしそれが、本当だとしたら…、
…いや、確定だ。確定に決まっている。
じゃないと…、知らないのは、おかしい。
カエルタマゴがなにか喋っているが、
俺に声は届かなかった。
確かに、最初から隣にいる此奴は怪しかった。
何故か地図を持っていた。
何故かアトラクションを知っていた。
それもこれも、こいつが黒幕だと言うなのなら。
俺の心を見透かして、樟__黒幕は言った。


























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!