夜のネオンが眩しい繁華街。
一方
暖かな日差しが差し込む穏やかな昼下がり。
あのナンパ以降、待ち合わせは目立たない場所のあんまりナンパ師がいない場所にしようって叶が言ってくれた。
そう私が言うと、叶は安心したように息をつき、私の横を歩き始める。
それを聞いて、叶はうれしそうに頷いて。
自然に私の手を取ってくれる。
カフェ
葛葉side
最近、かのんがめんどくさくなってきた。
ただの浮気相手なのに。
かのんは不満そうに眉をひそめて、少し強い口調で聞いてくる
その問いに、俺は一瞬困惑し、内心で面倒くさいと思った。もう適当にごまかしておけばいいや、と軽い調子で笑い、
かのんはその言葉を信じたように見えたが、やはりどこか納得がいかない様子で、ため息をつく。
しかし、俺は気まずい空気に耐えきれず、つい心の中で彼女を煩わしく感じてしまう。
と考えながら、ふとあなたのことを思い出す。
あなたなら、こんなにしつこく追及することもなく、いつも笑顔で迎えてくれる。それに、あなたのささやかな気遣いや優しさが、最近やけに恋しく思えるようになっていた。
心のどこかでは、あなたともう一度ちゃんと向き合いたいという気持ちが少しずつ湧き上がってきていた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。