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bd.side
貴族って言うんは、想像以上に大変やった
母さんの再婚で平民から憧れの貴族になれた
やけど、作法とか全然わからんくて
指導する人からは文句ばかり
実の母からも叱られるようになった
そんな生活に、痺れを切らしてしまった
俺は、家族に内緒で家を勝手に出るようになった
ダメなことやってことぐらいわかってる
やけど、もう耐えられへんかった
何もない空き地で休憩してた時、急に声が聞こえてきた
次期総統サマと、知らん女
直ぐに姿勢を正した
怖い気持ちと同時に、疑問も浮かんできた
何であの女は平気なんやろ、って
そう思ってたら、声を掛けられた
何でや…?
総統っていうんは、国を背負っていく存在
頑張らなあかんのに…
…でも、信用できひん
女とか特に…
…確かに、普段やったら直ぐにあきらめてきたこと
特に作法とか言う面倒いことは諦める
…でも俺は、誰かに認められたかった
だから、頑張れたんや
…コイツは、俺を一目見ただけで心までわかるんやな
…幸せやな、この時間が
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文が謎すぎて草ですわ()
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!