第6話

5話『嫉妬』
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2026/02/09 13:43 更新





 距離を取られて1週間  。

 らんは相変わらず 、俺と距離を取り続ける 。


Mobさん
    らん先輩  !    



 廊下で名前を呼ばれて 、らんの足が止まる 。

 声の先 。俺の知らない女子が 、らんの前に立ってた。
少し緊張した顔 。赤らめた頬 。
これから何が起こるかは大体察しがついた 。


Mobさん
    ……  あの  、昼休み少し時間もらえますか    

らん
    いいよ    


 即答すんな あほ  。
 そう思いながらも 、俺は壁の影に立ったまま 、
動けなくなった 。





















 昼休み  。
 わざわざ見に行く自分が一番ダサい 。

 昇降口の端で 、俺は靴箱の影に立ってた 。


Mobさん
    急に呼んでごめんなさい    


    女の声が  、やけに澄んで聞こえる  。


らん
    ううん  、大丈夫    


 らんの声は  、いつも通り優しい  。
 なのに 、胸が嫌な感じにざわついた 。


Mobさん
    私  、らん先輩の事が好きです !    


 __  一瞬  、時間が止まったみたいだった  。
 らんは少し驚いた顔をしてから 、視線を伏せた 。


らん
    ありがとう  。  
らん
    でも  、ごめん    


    らんがそうはっきり言うと女子が息を詰める  。
綺麗な顔が 、ぐちゃぐちゃになって目に涙を
浮かべ始める 。


らん
    俺  、好きな人がいるんだ    


    ____   は  ? 
    頭が一瞬  真っ白になる  。


Mobさん
    そっか  ……    

 女子は無理に笑って  、頭を下げた  。

Mobさん
    すみません  、でも言えて良かったです    

    そう言って  、去っていった  。
 残されたらんは  、軽く息を吐いて  、髪をかき上げた。

「 好きな人 、誰だよ 」
    そう聞きたい気持ちをグッとこらえる  。

俺じゃないことだけは 、分かる 。
 分かりたくもねぇけど 。























    その日の帰り  。


MOBさん
    らーん  、一緒に帰らない  ?    


    らんの好きな爆乳ギャル数人がらんを囲う  。


mobさん
    ど ー せ暇っしょ  〜  ?    


らん
  、ごめん  。
好きな人待たせてんだよね


 ……は?

 女子は「あ、そうなんだ」と引き下がった 。

 らんは 、そのまま校門の外へ歩き出す 。
 俺の横を 、何事もなかったみたいに通り過ぎて 。


いるま
    ……    


 待たせてる  ?

 誰を ?

 俺は 、何も言われてない 。
 家に帰っても 、らんは普通だった 。


らん
    おかえり    

いるま
    ……  ただいま    

らん
    夕飯できてるよ    


    そう言って  、ニコニコ微笑むらん  。
 でも頭の中では、さっきの言葉が何度も繰り返される。

 好きな人 。
 待たせてる 。


いるま
    ……  誰だよ    


 思わず  、声に出た  。

 嫉妬だって自覚する前に 、感情が先に荒れる 。

 俺が突き放したから ?
 距離取ったから ?

 だったら 、もう俺の問題じゃない 。

 そう思いたいのに 。

 胸の奥が 、ずっとざわざわしてる 。





































 次の日も 、らんは女子に話しかけられてた 。
 笑って 、優しくして 、でも一線は越えない 。

 それが余計に腹立つ 。
    コイツまじでモテんだ  。
嫌でもそう分からせられる 。


いるま
    ……  モテて楽しいかよ    


    誰にも聞こえない声で  、そう呟いた  。





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