第66話

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2025/05/19 08:41 更新
莉犬
莉犬
あなたの下の名前〜?何してるの?
(なまえ)
あなた
友達にお土産買って行こうと思って!





莉犬
莉犬
そっか……





?なんだか元気ない?








旅行終わっちゃうの、そんなに嫌なのかな







(なまえ)
あなた
次は冬休みかな





莉犬
莉犬
   
莉犬
莉犬
うん


















帰りの新幹線





末っ子組はすっかり眠ってしまい




真ん中組は、ゲームを起動したまま、寝落ちしていた









私は兄達の元へ行った












(なまえ)
あなた
みんな寝ちゃった







ななもり。
ななもり。
いっぱい遊んだからね
ななもり。
ななもり。
あなたの下の名前は、寝なくて平気?





(なまえ)
あなた
うん















(なまえ)
あなた
ほんとのこと言うと…気になって眠れないんだよね
(なまえ)
あなた
2人が言ってた、大事な話が…






ななもり。
ななもり。
そっか……
ななもり。
ななもり。
あなたの下の名前がいいなら、今話すけど





(なまえ)
あなた
うん、話して



































ジェルが腕をまくり




あの傷を出した









ジェル
ジェル
この傷のこと話したの、覚えとる?
(なまえ)
あなた
うん












ななもり。
ななもり。
この傷をつけたのは
ななもり。
ななもり。
“猪野愛”なんだ















(なまえ)
あなた
   




(なまえ)
あなた
え…









聞き覚えのある名前に、息が詰まる








その名前を聞き、彼女の顔が頭に浮かんだ







優しくて、可愛くて、あんなにキラキラした子が









こんなにも、痛々しい傷を生み出した







その情報が私の頭を掻き回した
















(なまえ)
あなた
ちょちょっと待ってよ……え?、いやいや……



疑念のこもった目線を感じ取ったのか





ななもりは再び話し始めた








ななもり。
ななもり。
ストーカーの話もうそじゃない
ななもり。
ななもり。
猪野愛が莉犬のストーカーで、ジェルの腕に傷をつけた、張本人だ


その言葉は、吐き気さえも引き起こそうとしていた








今まで信じていたものが




内側から弾け飛び、





それは私の喉元に熱として現れた























(なまえ)
あなた
はぁ……ッ、、あ、
(なまえ)
あなた
あのッ、、ごめん……な、なんて…言ったら……








話がまとまらないんじゃない







本当に、なにも言えなかった










頭が真っ白になって






喉が 熱くなって














なにも 言えなかった















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