俺の大切な息子が無くなった。
そのことだけがショックで生気が抜けたかのように崩れ落ちる。歳を重ねる事に成長した息子。
ソイツとのお別れはこんなあっさりなのか。
嘆く俺を見て、ベックマンがとりあえず椅子に座れと促し手を差し出してくれた。その手を取り、近くにあった椅子に腰をかける。
ズーンと落ち込む俺の周りを囲う船員達。なんて声をかけようか迷っているようで皆が口を開けたり閉じたりを繰り返している。
そんな中、ヤソップが声を上げた。
先程までは気にしていなかったが、よく聞いてみるといつもより1音以上声のトーンが高くなり可愛らしい声をしている。その声を聞きまた落ち込む。
何時もならこの状況すら小馬鹿にしてくるヤソップも今日の所はあなたの精神に相当きたと察したらしく、似合わない励ましをしている。
周りもヤソップに賛同するべく励ましの言葉を言い出す。
お頭であるシャンクスが声を上げた。そして俺の背中をぽんぽんと撫でる。
少し深呼吸をして気持ちの切り替えをする。無くなってしまったものはもうどうしようもないのだ。そう言い聞かせ俺の息子にお別れを告げた。
さらばだ息子よ。楽しかったぞ。来世ではまた楽しもうな。
そんなことを思い、俺は下げていた顔を上げた。周りも少しばかりホッとしたように方をなでおろす。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。