那須side
今度は誰だ?
と思って振り向いたら…
その人を見て、絶句した。
その人は、まだ俺たちやあなたが0歳の時にあなたを捨てて家を出て、
俺らはもちろんあなたも写真でしか見たことのない…
そう、あなたのお母さんだった。
多少顔は変わっていたが、彼女は確かに写真で見たあなたのお母さんで、
あなたを心から憎んでいた人。
昔、あなたはなんども誘拐されかけていた。
お父様が言うには、全てあなたのお母さんのせいだと。
あなたはたくさんの人に愛されて、笑顔で育っているのに
お母さんは家を出てお金などに困る生活をしていたから…
心からの叫びだった。
これで、改心してくれれば…
カッターを持ったあなたのお母さんが
俺に向かって突進してきた。
改心してくれればよかったのに。
俺は、覚悟して目を閉じた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。