今日は珍しく五条先生との任務で敵の多さに苦戦しながらも無事に終わり帰ろうとした
伊地知さんがすぐ近くに迎えに来て貰っているところへ移動しようと「そうですね、行きましょう」と言おうとした時だった
満月の綺麗な夜、たった一言の言葉とその声が私の足取りを止めた
とても懐かしくて、悲しい声に私は振り向いた
久しぶりに声に出す名前に、少し不安を覚えながらも私はあの時とまったく姿が変わらないその人物を目で捉えた
自然と涙を零してしまいそうになるのを必死に堪え、近寄った
まあ確かに、珠世さんはお綺麗ですものね
と相も変らない笑顔でそう言った
鬼であるため夜しか活動出来ない愈史郎君に寂しさを思い出し、茶々丸に目を向き頭を撫でる
気を使って声を掛けるタイミングを測ってくれたのか五条先生は頃合いを見て私に聞いた
自分で聞いたのにも関わらず、興味無さそうに言うと五条先生は「僕先に行ってるね」と気を使ってくれたのかその場から離れてくれた
不審に思ったのか眉を顰めるながら聞いてきた
私は呪霊のことや呪術師のことを全て話した
真剣な瞳で悲しい音をさせる優しい愈史郎君に泣きそうになる
久しぶりに偽りのない笑顔で素直に答えれた気がした
そして、愈史郎君は「じゃあな、あとお前は美人だよ」と言い姿を消した
姿を消したのはきっと血鬼術だろうと悟り、私はまた何処かで会える喜びと美人と言ってくれた嬉しさを胸に五条先生の待つ場所へ急いで向かった
To be continued.10×♡
文字数関係で続きまする。
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一方その頃
好きな人に素直になれない
ツンデレの愈史郎君であった。←
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。