第10話

syt
2,140
2022/03/27 01:28 更新
全然目黒帰ってこねーじゃん、


ま、癒しってのも必要だろうし?
覗きに行ってあげよっと、













「 そして2人は夜まで眠らなかった、かぁ、 」






ドア越しに微かに聞こえた声

俺も子供じゃないから、その意味というのはどういう事かが
分かってしまう





目黒、ベッドシーンOKしたんだ、









俺が目黒が映画に出ると知ったのは
もう去年の話、作品名とか詳しくは教えてくれなかったんだけど
目黒がいち早く伝えてくれた


どうせ恋愛映画なんだろうな、と思っていたけど
生々しいシーンがあるとは思ってもいなかった


目黒は仕事、目黒は仕事
有難いこと、と思えば思うほど不安になってしまう


ましては相手は女の方
目黒が好きにならなかったとしても、そのキャストさんだったり
スタッフさんが目黒の事…、
と思ってしまうと、自然と目が熱くなってくる




目黒は昔からそうだった
誰にでも優しくて、気遣いが出来て、
俺みたいに不器用じゃなくて、何でもこなす天才だ


まぁ、そんなとこに惚れたんだけど


男の俺でも惚れんだから、女が惚れなくてどうすんだよ



映画の中なのに、役なのに
嫉妬しちゃう俺は本当に馬鹿だ



なぜがどっと疲れてしまい、その場にしゃがみこむ



自然と涙が溢れる


消えた初恋が決まった時もそんな感じだった


俺は目黒の映画や、ドラマが決まるとずっとこんな感じなんだろうな


本当に俺は子供だ



もし目黒が出てきたら、謝ろう
こんな俺でごめんって、嫉妬しちゃってごめんって、
これからはもうしないって、














┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈







『 ん、っんん、はぁ、 』



目を開けると、さっきまで一人でいたはずが
隣に温かみを感じる


俺の大好きな匂いがして、
すごく安心する、



「 あれ、翔太くん起きた? 」





顔をすぐ横に向けると
すぐ近くには目黒の顔がドアップで俺の目に映し出されていた



俺の肩にはさっきまでなかったブランケットがあって、
多分目黒は俺が寝ているのを気づいてからずっと居てくれてたのであろう



『 ごめん、寝てた、 』



「 んーん、寝顔可愛かったし、 」




なんでこんなとこで寝てるの、と少しお説教を喰らったが
理由は言わなくて済んだ、よかった



「 ごめんね、悲しい思いさせちゃった、? 」



と、俺の頬を摩る



『 別に? 』



と返事をし、目を擦る



すると、頬が濡れていることに気がついた



そうだ、俺さっき泣いてたんだ



俺は慌てて目を擦る





「 翔太くん、そんなに擦ったら目腫れちゃうよ、 」



「 どーしたの、 」



と言いながら抱きしめられた





俺は目黒に話すことにした、
俺の思っていること、こんなに臆病でまだまだ子供だということ










俺は自然と涙が溢れ出た








ほんと俺ってビビりだな、



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