怒り狂った武士たちが次に目をつけたのは――
しかし西郷隆盛は、彼らとは温度が違った。
それでも――。
――西南戦争、開戦。
西郷は迷った。けれど、もはや彼の名前は独り歩きしていた。
自ら動かねば、名ばかりが戦地に立ち続ける。
だから、彼は覚悟を決めた。
――だが、甘かった。
政府側には、かつて西郷が育てた兵士たちがいた。
明治新政府のもとで、彼らは近代兵器を扱いこなし、戦術も習得していた。
一方の武士たちは――。
精神論と刀に頼る、旧時代の遺物だった。
戦局は、あっという間に傾いた。
そして
西郷隆盛、戦死。
西南戦争、政府側の圧勝。
こうして、日本最後の国内戦争は終わった。
→自由民権運動に続く











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。