そっとドアを開けると大神くんがいた
彼はベッドの上で体を起こしながら窓の外を見ていた。
大神くんは私を見て一瞬驚いたが、いつものように目を細めてくしゃっ、と笑った。
嬉しそうな声の儚さに
今にも泣きそうだった。
明らかに痩せていた
何か重いものが押しかかってくるようなそんな気がした。
痩せたわね、とも
元気にしてた?とも言えなかった。
___ダメだ。このままでは泣いてしまう。
泣きそうになっていることを隠すために必死で笑いかける。
スケッチブックに書かれた絵、それは穏やかな表情で微笑む私だった。
全て、彼が放課後に書いたものだ。
見ててほっとするっていうか
照れくさそうに言った。
その表情もどこか力なかった。
___神様、彼がどんな罪を犯したというのですか?














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。