クラスの人達がひそひそと話している ...
ということもなく 、 見たところ普通の
クラスのようだった 。
それでも 、 私が入ってきたら静まり
皆逃げる様に席に着いた 。
否私先生じゃないんですけど
邪魔とか言われるとむかつくから .. って言われて
いるのを聞いた記憶がある
というか記憶から引っ張り出すの面倒臭い
流石にぼっちで座っているのも辛い上 、
誰も話し掛けてくれるような人が居ない 。
終わった !!!!!!!!!!!!!!!!
私の人生お先真っ暗過ぎて流石に笑えない
と思いつつ (?) 支度を済ませる
寝たフリ .. でもするか
と腕の輪の中に顔を埋めると前から声がした 。
やばいこわい ………
皆良く初対面に話し掛けれるよね !! 尊敬
見つめているとその人は直ぐぎょっとした顔になった 。
これ 、 見たところヒロインポジじゃないかな
やば 、 これ見られたら殺されそう
名前 .. はコール ・ ユミ ……
え絶対ヒロインちゃんじゃんてか可愛いな
ぺこぺこと謝る彼女にそう言うと 、
さらに焦った様な顔に変化してしまった
知らない声にハッとして周りを見ると 、
顔を顰めた方々が沢山いた 。
あぶな 、 これ以上やったらヤバそう
教室なんてこんなもんだよ !!!! もっと喋って !!!!
なんて言える筈もなく 、 きゅっと口を閉じる
多分こいつは .. なんだっけ
ボンベ ・ ゾム … 誰こいつ
流石令嬢 、 人の名前覚えてるんだな
と勝手に脳みそに入っている名前を思い出し
ては感心する
お前とか調子乗って言っちゃったけど大丈夫かな
嫌でも最悪権力で
社会的に抹殺すれば .. と物騒なことを考え
るものの 、 相手にはお見通しなようで
多分元の子此奴嫌いそうだな 、 とふと思う
だって思い通りにならない奴 、 嫌いなんだから
そう考えつつ 、 言葉の意味を理解しようとする
.... 婚約者 ???
待ってくれ記憶の片隅にすら居ないぞ此奴
余程嫌い過ぎで記憶から追い出したのだろうか
やば 、 あぶな ( 2回目 ) と安堵しつつ
席にがたりと音を立てて座った 。
拍子抜けしたユミさんの顔が見えたのはきっと
気の所為 .. ( 2回目 )
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。