学校の帰り道、ボロボロアパートが目の前に見える。
壁はところどころ剥がれて汚れていて、階段は錆びている。
今にも壊れそうな階段を登っていく
「給食費について」
なんて書かれたやつだ。
もう何回目か分からないほど、見慣れた。
そんな封筒を奪うように持ち、
対抗心か、少し握りつぶす。
誰も居ない。今更寂しいなんて思うこともない
風呂を洗って、洗濯物を取り込む。
あっという間に5時だ。
そこにある、400円という少ない金を持って家を出る。
障害持ちの弟。ひとりで歩かすのは難しいから、俺が迎えに行き、ついでに買い物も。
なんて、いつも恒例の褒め言葉が出る。
いつものスーパー。
他のスーパーよりも安く、貧乏人には丁度いい。
明らかにしょんぼりしている顔。
ごめんだが、お金が足りない
買い物も済ませ、あと家に帰るだけ__なのだが
ここからが大変で、
こんな感じで永遠と喋っている。
____そして、俺の話を一切聞かない。
あぁ、また始まった
周りの目線が痛い。
ほんっと大変。
その後、無事に帰ることができ
弟も落ち着いている。
俺の親はなかなか帰ってこない。
父は、仕事が上手くいかず酒ばっかになり、子供にまで手を出すようにまで。
まぁでも、遅くまであそんでるから会わないけど。
母は、前まで普通に仕事が出来ていたのだが、父のせいで軽度なうつ病になり
体調も崩し、正社員からパートへ。その分うちはもっと貧乏になった。
弟と、ご飯を食べ風呂に入り、寝るだけ__
のところに、誰か帰ってきたような。父さんじゃないといいけど、
こんな家族に生まれなければ良かった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。