辛い。
なんか辛い。
家庭環境が酷いなんてことない。
いじめにあってる訳でもない、
友達関係が悪い訳でも、学校に行きたくない訳でも……ない。
俺は、いわゆるダメ人間だ。
生きてていい存在では無い
頭が悪い
運動神経も良くない
絵心だってデザインの才能だってない
字も汚い
面白くない
可愛くない
かっこよくない
個性もない
ブスでクズで
カスでゴミで
何も無い。
死にたいなんて思っても、実行しても結局死ねない
ダメだ。
俺には、お兄ちゃんが3人、いる。
みんながみんな、個性を持っていて俺とはまるで違うようだ
朝。お兄ちゃんが起こしてくれる。
「お兄ちゃんの方が出発早いのに」って言うと
「可愛い弟を見るためだよ」なんて言ってくれる
だるくてだるくて、体が重い
どこにも行きたくないけど、行くしかない。
出来損ないんだもん。ちゃんとしないと……
2番目の兄 桃にぃだ。
いつもいつも親代わりになって家事をしてくれる。すごい人だ
ご飯を済ませ、適当に準備をして家を出る。
家の近くに友達は住んでないからいつもぼっち
周りの楽しそうな声が少しむかつく。
いつものように挨拶をし、
楽しく、長い長い廊下をゆっくりと歩き教室に着く。
他愛のない話をして
ごく普通に授業を受ける。
俺はいじられキャラで、いつもこんな調子。
まぁまぁな、きつい言葉を浴びせられる。
自分の飯を奪われたり
殴られたり、水をかけられたり、
持ち物を隠されたり、
正直嫌だ。
それでも、拒むとみんな離れてっちゃうから
誰かが喋っていると、俺の事なんじゃないかと、ビクビクする
誰かがこっちに来ると、なにかされるんじゃないかと心配になる
辛いけど……辛いけども、まぁ、頑張ります
一応、死なないように。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。