第15話

✔ 13th_🌟
85
2026/05/23 23:36 更新








     薄々気づいていたのかもしれない

     いや、気づかないように
     選択肢に入れなかった


あなた
 もしかしてかなちゃんなの… 



     叶さんの表情がぱぁっと
     明るくなり私はYESと受け取った


kne
 正解〜 
あなた
 で、でもかなちゃんは女の子 


     いや、待てよ、
     私が勝手に男だと
     決めつけてたっていうことか

あなた
 もしかして叶さん女の人?! 



     ペコリと一礼しておこう
kne
 いや、僕男だよ?! 

kne
 それに未来友達のお兄ちゃんって 
 紹介したよね?! 
あなた
 あ、 (そうじゃん) 



     少し気まずい沈黙が漂う



kne
 かなちゃんって認めてくれる? 


  
     正直言って認めたくないけど

     ここで嘘つく理由もないしな


あなた
 …はい、 





     過去⏳️





     私が小学生になる頃
     お父さんが交通事故で死んだ
     

     今までの幸せな生活が
     一瞬で壊れ、

     お母さんは狂ったように
     仕事に打ち込み
     毎日やつれていたのを
     今でも覚えている
     



     そんな時、
     助けてくれたのがかなちゃんだ



     私はよくこの公園に座り込んで
     寂しさを埋めていた


     毎日、謎に話してくる
     女の子がいて最初は無視していた



     
kne
 大丈夫?君いつもいるよね? 
あなた
 ……… 



    ドカッ
kne
 ふんふんふふ〜ん♪ 



     いつも話しかけては隣に座り
     鼻歌を歌ったり
     ずっと話しかけてくれたりした



あなた
 あのさ…
 何でいつも話しかけるの? 
kne
 ん〜?気になるから! 



     あんなに無視していたのに

     私が口を開いても
     ちっとも驚きやしない
      
     小さいながらかなちゃんは
     ヤバイやつだと思っていた

あなた
 変なの…私といると不幸になるよ 
kne
 何で? 



あなた
 お父さん死んじゃったし、
 お母さんもおかしくなった 
あなた
 もう、私は……っぐす 


     かなちゃんは何も言わず
     抱きしめてくれた


     そういえば、今も昔も
     そっと包み込むような
     優しくて、心地のいい
     ハグだった


kne
 じゃあ僕と友達になろう 
あなた
 とも、だち 
あなた
 コクッ(頷く) 
     だんだんと打ち解けて
     毎日のように遊んでたな 
     かなちゃんが男の子だなんて
     一度も思わなかった



     一番の原因は一人称が僕でも
     女子が男子かなんてわからないし

     私が女の子として接しても
     かなちゃんは何も言わなかった





 


    それでその後私が

    『結婚しよーね』って言ったんだよね

    そもそも
    私結婚の意味知らなかったし
    今思えばずっと一緒だよって
    言いたかっただけ何だよね


あなた
 うぅ…恥ず過ぎる// 
kne
 完全に思い出したみたいだね 
あなた
 あの時の
 結婚は結婚じゃないからね! 
kne
 クスッなにそれw 
kne
 結婚って言ったことは 
 変わりないけどね


     何か色々ムカついてきたな

     
あなた
 叶さんとはもう会わない! 
kne
 学校同じだよ〜 
あなた
 え、うそ?! 



     叶さんに背を向けたのに

     振り返らされる


kne
 これから毎日顔出そうかな〜 


kne
 "愛しの"かなちゃんとして 
あなた
 そんなこと言ってません! 




     すごくニヤニヤしている

     腹黒だ…
     やっぱりヤバイやつってことか

     幼い頃の勘はよく当たるな


あなた
 あと叶さんは
 かなちゃんじゃないです 
kne
 えぇ…さっき認めてたのに? 


      叶さんは叶さんで
      かなちゃんはかなちゃんなの!

  

      私の中では別人だ
      かなちゃんは可愛かったのに

      叶さんは意地悪だな

      兄弟揃って押しが強いことで


kne
 かなちゃんって
 呼んでくれないの? 
あなた
 うっ、呼びません 




     そんな綺麗な目で
     見られても困るって



kne
 じゃあ 



     叶さんの香水の匂いが鼻を通り

     低く抑えられた声が耳をかすめ
     鼓膜を震わせる

     髪の毛が
     首に当たってくすぐったい

     いつの間にか
     私の肩にのかっている手
     
     私なにか悪いことしましたかね



あなた
 (またこの距離っ) 
kne
 叶は? 
あなた
 なっ?!/// 

     慌てて耳を抑える



















 
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