服なんか既に脱ぎ終わっているのに心の準備がまだ出来ていない。
ふぅ
軽く深呼吸をして僕はドアを開けた。
ドアを開けると一番に目に飛び込んできたのは
濡れた髪をかきあげて浴槽に浸かる彼の姿。
これだけで画になるくらいかっこいい。
さっきの格好いい姿からは想像できないくらい可愛いお願い。
やっぱりまだまだ子どもだな。
なんて思いながら微笑んで椅子に座るよう促した。
シャンプーを手に取り、さらさらで綺麗な髪に馴染ませる。
程よい手加減で洗っていると気持ちよさそうな顔をする彼。
シャワーで流すといい香りがふわっと漂う。
やりたいっていうきらきらした目で訴えられ、断る理由もない僕はすんなり受け入れた。
髪を人に洗ってもらうのなんていつぶりだろ。
美容院以来かな。
少し不安を含んだ目で聞いてくる彼。
ちょうどいい手加減で頭をマッサージするように洗ってくれるから少し重くなる瞼。
疲れているのか眠気が襲ってきてうとうとする僕を鏡越しに見て微笑む彼。
あとは体を洗うだけ。
それが終わったら眠れる。
待たせちゃうから先に出ていてと声をかけようとしたが、ボディーソープを選ぶ声にかき消された。
ちょっと待って。
なんでボディーソープ探してるの?
意地を張るように言う彼だが、さすがに僕が恥ずかしすぎる。
しかも素手で洗おうとしているから尚更恥ずかしい。
迫ってくる手を止めようと彼の腕を掴むが全く意味を成していない。
そんな抵抗していた僕の腕はあっさり掴まれ、泡の付いた手で撫でられる。
僕の体に人の手が這う感覚がどこかもどかしく、彼の手に神経が集中してしまう。
恥ずかしさが僕を支配しているとき、突然僕を甘い電気のような感覚が襲った。
カリッ
腕を洗い終わった手は胴体の方へと移動し、僕の胸あたりを優しく洗う。
腕より念入りに洗う彼の手が時折僕の突起を軽く弾いちゃうんだ。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。