あなたside
私なんで今ここにいるんだろ。
自分のクラスの自分の席に、1人で座っている
…朝、休もうと思った筈なんだけどな、
でも休んだらまた、"前みたいに"2人に迷惑が掛かっちゃうって心のどこかでわかってて
私、それを避けたかったから学校に来たんだ
耳の遠くで聞こえる、莉奈と宮田さんの笑い声
あの2人、仲良くなったのかな
莉奈まで、私から離れちゃったのかな、
宮田「あっ!ねえねえ!白石さん!」
宮田「今日の放課後、体育館裏、来てくれる?」
「えっ?ああ、はい、、」
なんだろう。
なんとなく、行っちゃ駄目な気がする。
そう思っても、来ちゃったよ…
なんとなく宮田さんに逆らうのだけはよくない気がして、放課後に体育館裏へ行った
宮田「あっ!白石さん!お待たせ〜」
「あ、宮田さ……え、?」
「なんで、、、莉奈も、、?」
莉奈「後からわかるよ♡」
この時、瞬時に莉奈はもう私の味方でないことを理解した。
そのまま、宮田さんはバッグからカッターナイフを取り出し、宮田さんの腕をさした。
宮田.莉奈「キャーーーーーーー!!!」
宮田さんは自分が持っていたカッターナイフを私の足元に投げ、2人で叫んだ。
2人が何をしたいかなんて、すぐにはわからなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。