それを考える間に、どのくらいの時間が掛かっただろうか。
___________。
自分の中で、答えがわかった気がした。
この2人、きっと…
及川「何があったのさ!?!」
そっか、そうだ。
体育館裏を選んだのは、近くに徹がいるから。
この2人徹から私への信頼を、完全に削除したいんだ。
宮田「う…白…石…さんが、、」
莉奈「私見てたの!!あなたが宮田さんを"刺すところ!"」
及川「え、、?あなた、本当、なの、?」
違う。違う。違う。
「ちが、」
及川「え…、?自分が何したか、わかってんの、?」
徹は宮田さんと莉奈を庇うように、2人の前にたった
岩泉「何があったんだ!?」
花巻「えっ、あなたちゃんじゃん」
ほら、人集まってきちゃった
及川「俺、宮田さん保健室に連れて行くから、」
及川「岩ちゃん、莉奈ちゃん連れてあなたと職員室行って」
岩泉「は、?何があったんだよ」
及川「事情は莉奈ちゃんが知ってるから」
そう言って、保健室へ向かう2人の背中。
今みででもみたことない焦った顔の一
すごい目つきで睨んでくる親友の筈だった莉奈
私の中で、何かが割れた気がした。
その後、私が宮田さんを刺したと言うのはあまりにも証拠が不十分だったため、そのままその話は終わった
でも多分、これで宮田さんたちの希望は叶ったんじゃない?
徹も一も、私と目も合わせてくれなくなっちゃった。
もうきっと2人が心配すること、ないね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。