第19話

2枚の封筒と日記帳
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2024/06/23 15:08








及川「…久しぶり、岩ちゃん」





岩泉「…久しぶりだな、」







こいつと会ったのは、2年ぶりだ





及川「、行こう、」





岩泉「、、おう、」







仙台駅で会ってから、地元までの道のり





高校時代の時では考えられないほど、喋らなかった


















ピンポーン




あなた母「、、あら、2人とも、今年も来てくれてありがとねえ、」





そう言って、あなたの母さんはある部屋に案内してくれた。













ふんわりと香るお線香と一緒に飾られた、あなたの遺影









岩泉「…あなた、、ごめんな、」






2年前の今日、あなたは1人で命を絶った。













あなた母「2人に、渡さなきゃいけないものがあるのよ、」



及川「、?なんですか、」




あなた母「これを、」






そう言ってあなたの母さんに手渡されたのは、2枚の封筒と、一冊の日記帳




あなた母「あなたの部屋の押し入れを、やっと整理始めたんだけど、これがでてきてね、」




封筒には、
「徹へ」
「一へ」と、一枚ずつ書かれていた




あなた母「多分、あなたから2人への手紙だと思うから、読んであげて欲しいの。」





あなた母「あと、この日記帳は、あなたが書いてたもので、、、なんとなく、これを最初に見るのは私じゃなくて2人の方があなたは望んでることだと思ったの、」





あなた母「だから、あとで2人でゆっくり読んでほしい、」




岩泉、及川「、、はい、」







そうして、俺たちはあなたの家を出た




そのまま向かった先は及川の実家。








岩泉「及川、よむぞ、」







及川「……」

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