及川「…久しぶり、岩ちゃん」
岩泉「…久しぶりだな、」
こいつと会ったのは、2年ぶりだ
及川「、行こう、」
岩泉「、、おう、」
仙台駅で会ってから、地元までの道のり
高校時代の時では考えられないほど、喋らなかった
ピンポーン
あなた母「、、あら、2人とも、今年も来てくれてありがとねえ、」
そう言って、あなたの母さんはある部屋に案内してくれた。
ふんわりと香るお線香と一緒に飾られた、あなたの遺影
岩泉「…あなた、、ごめんな、」
2年前の今日、あなたは1人で命を絶った。
あなた母「2人に、渡さなきゃいけないものがあるのよ、」
及川「、?なんですか、」
あなた母「これを、」
そう言ってあなたの母さんに手渡されたのは、2枚の封筒と、一冊の日記帳
あなた母「あなたの部屋の押し入れを、やっと整理始めたんだけど、これがでてきてね、」
封筒には、
「徹へ」
「一へ」と、一枚ずつ書かれていた
あなた母「多分、あなたから2人への手紙だと思うから、読んであげて欲しいの。」
あなた母「あと、この日記帳は、あなたが書いてたもので、、、なんとなく、これを最初に見るのは私じゃなくて2人の方があなたは望んでることだと思ったの、」
あなた母「だから、あとで2人でゆっくり読んでほしい、」
岩泉、及川「、、はい、」
そうして、俺たちはあなたの家を出た
そのまま向かった先は及川の実家。
岩泉「及川、よむぞ、」
及川「……」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。