第2話

引越し先
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2024/12/10 11:36 更新








『ん"〜〜〜〜〜っ…』


慣れない敷布団で寝たせいか、
体がまだ少し疲れている。


私は今までベッドで寝ていたため、
床に布団敷いて寝るのはどうにも慣れないのだ。


(和風式の家は慣れないな…)






私はこの春こっちに引っ越してきた高校生。
こっちというのはなんというか……
まぁ一言で言っちゃうと田舎。ド田舎。



『なんでここWiFiないの!?』



スマホに依存してる(ちょっとだけ!)私にとって、
WiFiが無いのは死刑宣告を表していた。


(スマホの容量がどんどん無くなってく…)



ふと窓を見ると、どこを見ても木、木、木。
あとは山。
The 田舎 って感じの風景だ。




『外歩いてみる…?』



超超超インドアな私は気が向かないが、
来たばかりの土地を探索するつもりで
外へ出る決心をした。




私に親はいない。
から今までおばあちゃんが
様子を見てくれていたのだが、
おばあちゃんも居なくなってしまった。
私が引越してきたこの家は、
昔おばあちゃんが使っていた家らしい。

















家を出た私は、
とりあえず山の上にあるらしい神社に
行ってみることにした。
田舎ありがちの連絡網近所のおばあさん達で、
挨拶しに行きな、と言われたのだ。




急斜面という程でもない山道を歩く。


『つかれる……』


都会っ子&インドアの私は体力がないので、
山道を長時間歩くのは結構きつい。


『あ、猫…とカラス
 可愛いなぁ〜…』


猫と烏が振り向き、目が合った。
猫の方はびくっと肩を揺らし、固まってしまっている。
烏は逆に、ジャンプして
私たちの出会いを喜んでいるように見えた。


『あ、猫…足怪我してる?』


私たちの出会いを喜んでいるように見えた烏は、
私に必死になって猫の手当をして欲しいと
頼んでいたらしい。
勘違いしちゃったじゃないか!

『…ごめんね、洗うものがないから
 ほんとに軽い処置になっちゃうけど…』

固まってしまっている猫に、
たまたま持っていたハンカチを傷部分に巻いてやった。

「……♡」

猫が手の甲に頭を擦り付けてきた。
…お礼?かな?


『はぁ…猫飼いたいなぁ…
 ま、猫アレルギーだから無理なんだけど』


烏も猫の傷が塞がり、安心しているように見えた。


『じゃあ元気でね。
 私行かなきゃいけないから。
 また怪我しちゃダメだからね!』


私は立ち上がり、また山道に戻り登り続けた。












猫と烏は後ろ姿を獲物を狙ったような目で見ている。

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