第3話

ご挨拶
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2024/12/13 14:12 更新






山道をのぼり終わり、鳥居をくぐる。


『つっかれたなぁ……』


風が吹き、木々が音を立てながら揺れている。
まるでここに出迎えられているような、感覚。
道なりに進むと、境内が見えた。




「…!」
「こんにちは!お人間さん!」
『え?…あぁ、こんにちは?』




境内の前に、落ち葉を掃きながらこちらを見ている
巫女…?さんが居た。
金髪…金髪の巫女さん?
巫女ってなんか黒髪のイメージあるけど…まぁいい。
しかもちょっと気になる。
“お人間さん?”
…人間以外も来るのだろうか。なんか怖い。



「お祓いにきたんですか?」
『いえ…最近引っ越してきたので…。
 神社に挨拶しに行きな、と言われて』
「あなたもしかして“スガサン”が言ってた…」
『…スガサン?』
「…あ、いえ!なんでもないでしゅっ!」
「あ、す、すみません…///」


この巫女さん随分可愛らしいな…


『…神社にご挨拶って何すればいいんですかね?』
「手を合わせてくれれば大丈夫ですよ!
 神様にご挨拶して、神様の御加護を貰うんです!
 ここの森は危ないですからね。」
『危ない?』
「…」


その話には、
ニコっと笑みを張るだけで答えてはくれなかった。
…自分から言ったくせに。


境内の前に立ち、手を合わせる。
二礼二拍手一礼を忘れずに。



軽い挨拶を済ませ、帰ろうときびすを返す。




「お人間さん、もう少しですね。」
『え?』


帰り際、金髪巫女さんに話しかけられた。



「もう少しで、会えそうです。」
『えっ…と…誰に?』
「あぁ、厄介者もいるみたいですけド。
 多分もう、大丈夫ですね。
 帰り道、お気をつけください。」
『え?え?』


金髪巫女さんは、言うだけ言って帰ってしまった。
…無事帰れる…よね?

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