第55話

8番出口 雅ver
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2024/04/18 09:00

そうして気を取り直して2人は異変探しを再開した




2人が通路内に入ったその時だった



五十嵐雅
五十嵐雅
何この水音


そう言った瞬間向かい側から赤い濁流が押し寄せてくるのが見えた


五十嵐雅
五十嵐雅
やっぱあのおっさんおかしいって!!なんで流されないの!?
相良颯誠
今はそんなのいいから逃げんぞ!!
そして全力で2人は走り出した



そして一定の場所に来たところで水は引いていった


五十嵐雅
五十嵐雅
まじでやばいってあのおっさん
相良颯誠
おっさんっばっか気にしすぎだろ
五十嵐雅
五十嵐雅
だっててっきりカタギが閉じ込められてると思ったばかりに
五十嵐雅
五十嵐雅
まあ次行こ
相良颯誠
だな


そして雅は視線に気がついた


五十嵐雅
五十嵐雅
うわ誰これ
ドアが少し開き不気味な笑顔を浮かべながら女性がのぞいていた


五十嵐雅
五十嵐雅
あれ、もしもーし?
だが女性は何も答えない



雅は強引にドアを押した


ガンッ!!


ドアは無事に外れた


そして中を見るも女性は消えた

五十嵐雅
五十嵐雅
これ異変扱いでいいのかな?ドアの中の人いなくなったんだけど
相良颯誠
(ドアの中にいた女からすりゃお前が異変だろ)
五十嵐雅
五十嵐雅
あんた今絶対失礼なこと考えてたよね
相良颯誠
(エスパーか)
五十嵐雅
五十嵐雅
まあさっさと引き返すよ
相良颯誠
おう


五十嵐雅
五十嵐雅
これでやっと2番出口か



そうして奥に入った時あることに気がついた



五十嵐雅
五十嵐雅
なんか1番奥の壁ひと張り付いてない?
相良颯誠
言われてみれば見えるな。なんじゃありゃ
五十嵐雅
五十嵐雅
さっきのこともあるしさっさと引き返すよ
相良颯誠
いてててて引っ張るな!


雅は相良がやらかさないように襟首を掴み強引に引き返させた



五十嵐雅
五十嵐雅
よし3番出口だ
相良颯誠
雅いい加減襟離せ首絞まるだろ
五十嵐雅
五十嵐雅
あ、ごめんごめん


雅はパッと襟首を離した



五十嵐雅
五十嵐雅
さてお次は異変はなんだろうか
相良颯誠
お前、もう楽しんでねえか?
五十嵐雅
五十嵐雅
そんなことないと思うけど


そうして軽口を叩き合いながら異変を探すが異変はどこを見ても見つからなかった


五十嵐雅
五十嵐雅
何もないってことは、引き返さず進めばいいのかな?
相良颯誠
そうみてえだな

そうして2人は進んだ

五十嵐雅
五十嵐雅
おっ、4番出口になった
相良颯誠
やっと半分か
五十嵐雅
五十嵐雅
ミスをしなければね
相良颯誠
まだ一回やらかした事怒ってんのかよ
五十嵐雅
五十嵐雅
いや全然
相良颯誠
嘘つけ顔逸らすなよ
五十嵐雅
五十嵐雅
はいはい進もう進もう


雅は通路をカツカツと進むがすぐに止まった




五十嵐雅
五十嵐雅
うわっ、何これ!!
相良颯誠
なんだよ急に変な声あげて‥
相良颯誠
うおっ、これはやべえな


壁一面に禁煙ポスターがびっしりと貼り付いていた



五十嵐雅
五十嵐雅
ここで集団喫煙でもあったのかなあ‥
相良颯誠
だからってこんなに張る奴いねえよ
五十嵐雅
五十嵐雅
こんな分かり易い異変もあるのね
五十嵐雅
五十嵐雅
この後もこんな分かり易い異変ならいいけど
相良颯誠
今までも結構分かりやすかったよな?
五十嵐雅
五十嵐雅
まあとにかくさっさと行こう
相良颯誠
へいへい
作者
作者
この異変が見たいとかあれば是非

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