第158話

3/31 誰も知らない結末へ
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2026/03/31 03:00 更新
あなた
ふぅ、
最後の手術当日の早朝
まず一つの関門。この日まで生きることはクリアだ
昨日の夜、看護師さんに私の病気は治りそうですか?と聞いた
帰ってきた答えは、「願えば叶いますよ」とのこと
その時の表情を私は覚えている
困ったような、悲しいような複雑な表情をしていた
その時私は察した
あぁ、誰も病気が治ると思ってないんだ
0.7%だ。誰もが一発で引くことは諦めるだろう
十連したって、レア確定などでないと中々出ない
あなた
十連分もないのかぁ
手術を始めたのは7月
つまり8回のチャンス
でも、ここで弱気になったら治らないかもしれない
これは、私一人の問題じゃない
あなた
13人の笑顔を背負ってるんだ
関わりは少なかったけど私の事を気にかけてくれていた千野家年上組
千野の暴走を止めてた実ちゃん
私より下の菊ちゃん
私の隣にずっといてくれた千野
病気を治すことに協力してくれた水羽さん
家事を全部やってくれたあと兄
買い物について行ったら絶対何か買い忘れるけちゃ兄
退屈しない日々を作ってくれたまぜ兄
沢山ゲームを教えてくれたぷり兄
明るい空気を作って不安をかき消してくれたあき兄
そして…
あなた
とんでもない責任を押し付けてきたちぐ兄。
あなた
ほんっとうに…責任が重いよぉ…
 
手術は12:00から。
私は死ぬかもしれないという瀬戸際で、いつもと変わらず絵を書き始めた
一つの、誰に向けたか分からないメッセージを添えた絵を。
ぬしさま
ぬしさま
まぁ私は作者なんで結末知ってるようなもんですけどね
ぬしさま
ぬしさま
ちなみにこの物語作り始めた初期は星娘ちゃん死ぬことになってたよ
ぬしさま
ぬしさま
今はどっちなんでしょうね~
次回 4/1予定

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