こんちは希です〜。某ゲームの爆発モブの親戚です。
今日は天気良くて温かいのと昨日夜更かししてもうたせいで眠すぎて授業フケてきたんすよね〜。ほんで木の上で気持ちよう寝るつもりやったんやけどな、これがまあビックリやねん。
あの不動の童帝の豚平が見たことない可愛ええ女の子と2人で生徒会寮に向かってきよる!
これはビックニュースやで!
なんて独り言をブツクサと呟きながら2人が生徒会寮に向かって歩いているのを眺める。
…と、その時豚平が少女漫画とかに出てきそうなセリフを口走りよった!
それで終わらんのかコイツ童帝のくせに言うやんけ!
豚平のラブコメ展開にキャッキャしながら身を乗り出して見ていたら案の定体が宙に浮いた。
ガサガサッと大きな音を立てながら上半身は宙ぶらりん状態になり、パーカーが顔に覆いかぶさり前が何も見えない。
すると先程の女の子の声が近くで聞こえる。
足音がこちらにゆっくり歩いてくるのが分かった。
いやアホか!木に宿る妖精さんだのと自分でも訳が分からんことを思わず口にする。
…何言うとんねん俺。
てか、!豚平に木に登るなって言われてたん忘れとった!…まずい、これは非常にまずい。
退散したいけどこの体勢やと無理や、詰みやな。
…まあ、なるようになるやろ。
なんてこの時の俺はこの後に起こる事など何も分からずにいた。
_7の希視点回想_
…そして現在、豚平は俺のために保健室まで走って向かってくれた。
そんな中俺は初対面の、しかも先程強烈は顔合わせをした女の子と二人きりになったのである。
沈黙が1番嫌やねん!…あー、クソ、!
なんて在り来りな自己紹介の流れに持っていく。
我ながらええんとちゃうか、などと戯言を考える。
さっきのアクシデントのせいでかなり初対面にしては出会いが衝撃的だったもんな。
そりゃあの状況じゃ自己紹介もまともに出来ん。
興味津々にこちらをキラキラとした目で見詰めてくるので照れ臭くてフードを下げ深被りする。
目を見て話すのは得意やない、…この子は特に、なんか分からんけどあんま見れん。
そんなことを考えていると、爆弾を投下されたみたいな言った側も言われた側も恥ずかしくなる発言を平然と言い退け、俺の顔を覗くようにジッと大きな瞳が上目遣いで見詰めてくる。
瞳が綺麗で、しかも魅力があるなんて初めて言われた。
_子供の頃はよく気持ち悪がられていた。
なんでそんな瞳の色なの、って。
病気だの呪いだのなんだかんだ、まあ捏島の忌み子よかマシなんかもしれんけど。
辛かった過去が、この子の今のたった一言で救われたように感じた。ストン、と心に落ちてくる。
" アイツら " といてもフードを外すことはそうそうない。
外す必要がないのもそうだが、やはりどれだけ仲が良くても…いや、仲が良すぎるからこそ怖い。
こんなことで離れていかないと分かっていても、俺は臆病モンやから勇気がないんや。
…でも、この子になら見せてもええ。
見てほしい、そして俺もこの子をちゃんと見たい。
いつも都合のいい女を口説く時の考えたセリフやない、サラッと出た俺の本音。
もうそういうんも終わりやな、要らんわ。
_などと頭で思いながら、フードを外し真っ直ぐに視線を合わせ白くて柔らかそうな頬を優しく撫でそう言った。
頬を撫でる俺の手に頬擦りをしたかと思えばフワッとした笑顔でそんなことを言ってくる。
…俺も、負けんくらい色々知ったで。
表情や仕草が一々可愛ええのも、話す時は絶対相手の目見て話すんも、照れたりすると耳が赤くなるんも、自分より相手のこと大事にするんも、人のことよう見とるんも、…とか、まだあるけど挙げとったらむず痒いような気分になる。
嬉しいような恥ずかしいような、今はそんな気持ちだ。
なんて答えよう、そう思いながらも少し含みを持たせるような発言をする。
…なんでって、そんなん決まっとるやん。
俺の " 初めて " を奪って、こんな気持ちにさせたんやから…これから俺にこれ以上ないほど好かれる覚悟持ってや。
そう、意識してほしいから_。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。