くすんだ水色のカタバミは何故宝石になったのですか?
顔のないあの子がもうこれ以上、嘘をつかないようにするため。
そのカタバミは、変わった色をしていた。
普通、黄色のはずだった。
けれど、それは青色に近かった。
珍しいものだったので、人々は、
「これは不幸を呼ぶ」
と、博物館に展示した。
声なんて出るはずもない。
植物のどこに声帯があるんだろう。
幼女が名前が書いてあるプレートを
探していた。
そこに母親が来て
小さくした声で返事をした。
母親は、呆れたようなため息をついた。
……高い音がなった。火災報知器だった。
その子は高い悲鳴を上げた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。