校門で髪を整えていると、見慣れた髪色の
ふたりがやってくるのが見えた。
くすくすと笑っているセラと、「ごめーん!」
と手を擦り合わせて謝る星川と一緒に、
土曜日の体育館へと足を運ぶ。
今日は、雲雀たちの本戦の日。
保護者やギャラリーの流れに乗って
体育館に入ることができた。
予選のときみたいに、入口であたふたする
ことはなくてよかったなって。
選手の移動は終わってるらしくて、
観覧席の方からは見えないけど
コートの外で次の対戦校を分析してるみたい。
それでも少しするとコートに入って、
シュート練習を行っていた。
2年生がシュート練習をしてる間は、
1年生は体育館の中を走っていて。
カラフルな髪色の中で、いつもより一層目を引く
雲雀を見つけた。
なんでだろ、汗かいてるからかな
相も変わらず大声を出して北見くんを
驚かせてる星川にも随分慣れて。
……始めてみるセラは、星川に相当驚いてる
みたいだけど。
ぎーっと口を い の形にして威嚇してる
星川に笑いながら、私も練習を見る。
呆れたような、うれしいような
笑顔で星川にピースしてる北見くん。
予選を見に来たときと、何ら変わらなかった。
無意識に、雲雀を目で追っていた。
気づけば北見くんと合流してなにか
話していて。
なぜだか驚いているかのような素振りを
見せているのが見えた。
_____ と思ったら、北見くんがこちら側を
指さして、ばっと雲雀も同じ方向を向く。
バチッと、目があった気がした。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。