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《Dom/Subユニバース》
真一郎:Dom/バイクショップ経営(25)
場地:Sub/中学1年(12)
パートナー成立済。
尚、万次郎・エマはSwitch
side 真一郎
とある晴れた日の午後。
オレは家の離れにある倉庫で、バイクをいじっていた。
その時に聞こえた、
"コンコン"と扉を叩く音と、その後の
と控えめに問いかけるような声。
この声と呼び方は……
お、合ってたみたいだ。
ケースケ…場地圭介はオレの弟・万次郎の幼なじみで、佐野道場の生徒。そして、第2性がSub。
Domであるオレのパートナーで、恋人だ。
"カラカラ"と扉が開き、ケースケが入ってくる。
オレの問いかけに、答えにくそうに目を背ける。
オレはそんなケースケの元まで行ってしゃがみこみ、
頭を優しく撫でながら顔を見る。
ケースケに向かってそう言えば、ゆっくりと視線をオレに戻し、ゆっくりと口を開く。
目を少し伏せ、だんだん声を小さくさせながら話す。
オレはそう問いかける。
ケースケは少し頬を赤らめながら頷いた。
(………………可愛い)
心の中でそう思いながら、微笑んで優しく頭を撫でる。
ケースケはそれを、目を細めながら嬉しそうに
受け入れる。
撫でながら、ケースケに頼む。
オレの頼みに目を開いたケースケはふわりと微笑んで、入ってきた扉の方へと向かう。
カラカラと扉を開いて出ていったケースケを見送ったオレは、出したままの部品の片付けを始めた。
部品の片付けが終わり、自室の扉を開く。
中には、ソワソワと落ち着かない様子のケースケが。
微笑みながら、少しの間おしゃべりする。
ケースケに声を掛ける。
ケースケの返答を聞き、オレはベッドサイドに座る。
play前に、safe word を確認する。
ちゃんと言えたケースケに、褒め言葉を送る。
確認が終わって、1つ目の"command"を送る。
ケースケは、オレの足元で所詮"女の子座り"と
言われる体制をとる。
ちゃんと忘れずに褒め言葉を送る。
そうcommandを出すと、ケースケは薄い上着を脱ぎ
はじめ、床にぱさっと落とした。
そうcommandすると、ケースケはオレの唇に短めの
キスを1つする。
小さく声を漏らしたケースケに褒め言葉を送り、
オレからケースケに、キスを送る。場所は勿論唇。
少しぽわぽわした口調でオレを呼ぶケースケ。
"space"…Sub特有の、頭がふわふわする状態。
DomとSub間の信頼がなければ、行くことは難しいと
されている。
そう言って額にキスを落とす。
ケースケはオレの太ももに頭を預けて、目を閉じた。
ケースケが"space"に入ってから数分後。
オレは1つcommandを出した。
声を漏らしながら目を開くケースケ。
オレは頭を撫でながら褒める。
───── fin ─────
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!