テヒョンの言葉は
すぐに知ることとなる
支配人
「ユンさん、ちょっといいかい?」
マネージャー
「来週の撮影の話なんだが⋯⋯⋯」
─────────────────
[ 調理室 ]
シェフのユジュンは同期で、
フランスで修行を終えて今ではシェフの右腕だ
今回、ヒョンシクさんに食べてもらう
新作のコース料理のメインを考えている
その後、パティシエのユナにも伝えて
とりあえず料理は準備できるだろう⋯⋯
その後、スイートルームを
取材する準備をして⋯⋯
え、2人になったてこと?
部屋はふたつ用意するの?
準備をやり直さないと⋯
支配人
「まさか、キムテヒョンさんの取材の準備で
食事に誘われていたとは知らなかったよ、
なんか、早まって明日来ることになったみたい
よろしくね」
わたしの知らないところで話が進んで
頭にハテナマークをつけながら聞いて、
その後テヒョンから電話が来て知った
ヒョンシクさんとテヒョンはどうもお友達で
来週の予定だったヒョンシクさんの撮影に
参加することになったらしい
出回ってしまった写真を収束させるために
早めて世間に出すという判断だったらしい
お仕事関係でした、と
それはそれでものすごく大変で
準備は夜遅くまで続いた
最後にユジュンの料理をみんなで試食して
シェフのオッケーが出たところで
無事に1日が終わった
ホテルは1日有名人の撮影でソワソワしている
わたしもいつもより早く出勤して、
部屋の最終確認と、ホテルの案内するための手順
他部署との最終準備を行う
ヒョンシクさんの撮影チームも到着し、
どこで撮影を行うか、その順番の話を進める
フロント
「早く、あなた呼んで!!!
ヒョンシクさん見えたよ!!!」
レストランでミーティング中、
スタッフの声で急いでロビーに向かう
ロビーに止まる大きなワゴン車
その扉が開くと小さく手を振って
ヒョンシクさんは出てきた
初めましてのはずなのに、
どうして、名前⋯
肩に手を添えて
優しく、いや少し強引に車に連れ込む⋯
優しく笑顔を作っているが、
目が笑っていない⋯
そう言ってさらっと間を割って
わたしの隣に立つテヒョン
急に現れるものだから、
ちょっと緊張してうまく顔が見えない⋯
支配人
「これはこれは、パクさん、キムさん
ようこそいらっしゃいました!
今日はたくさんおもてなしを用意してますので⋯
ユンさん、案内して」
2人が中に入ると興味本位で
見に来たスタッフたちが歓声を上げる
ヒョンシクさんは優しくみんなに手を振っている
そして、案内の元、エレベーターに乗り込んだ
そして、最上階に移動すると、
1番いいスイートルームに2人を案内する
2人の案内を終えてわたしは次の準備に
部屋を出ようとするが、
中からの声に止められる
ちらっとテヒョンを見ると、
あまりにも優しく微笑んでいるもんだから
つい、赤らんできてしまう...
部屋を出る瞬間、
出口の前にテヒョンが走って向かってくる
テヒョンは自然な手つきで
わたしの頬を優しく撫でて手を振る
そんな、甘い笑顔⋯⋯
また、鼓動が早くなる















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。