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第30話

 同 期 ( 紫 霊 ) 
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2026/04/06 09:00 更新



















  お久しぶりぶりです😭


  リクエストです❗️
  何気に紫霊さん初めて。。。








 ※ 紫霊夢
 ※ アサシン時代





それでも良いって方はゆっくりしてってね














 連日の雨のせいか、じっとりと湿った地下牢。

 ぽたりと水滴が地面に滴る度に、ぴくりと耳が動いた。





 やがて、暗闇の奥の方から足音が近づいてくるのがわかった。
 暴力的なお仕置きの時間かと身構えるが、その静かな足音は彼女特有のモノだとわかり、ふと体から力を抜いた。






『まーた捕まっちゃったんだ、紫霊クン』






 くすくす、と鈴を転がすように笑う彼女に少し口を尖らせた。







「任務はもうおしめーかよ、ビッチ野郎」
『あー、何その言い草』









 任務は無事に終わりましたよ〜とぷくりと頬を膨らませながら言う彼女。
 その仕草に、任務の対象者に少し同情した。もうこの世にいないが。



 彼女は紫霊と同じく、ここで生まれ、ここで育った。所謂同期と言うモノだった。
 紫霊とは違って、真面目に励み、真面目に暗殺者をしている彼女は、独房行きの紫霊を嫌がらせと称して度々様子を見に来てくれていた。




 そんな彼女は一般的なアサシンとは少し違う。



 彼女の能力は誘惑系で、相手を魅了するものだった。
 それ故に紫霊や他の暗殺者のように直接殴り込みに行くものよりも、ハニトラ系が多かった。



 そして、先程の同情に戻る。

 まだあどけなさの残る顔立ちで、餅を焼いたように頬を膨らませ、こちらを見下ろす表情に堕ちる者も少なくはないだろう。特に、彼女のハニトラ対象者は基本的におっさんばかり。


 紫霊でさえ、彼女に少なからず特別な感情を抱いていた。










 しかし、そのような感情を暗殺者が抱く行為は禁忌とされていた。















 「……………」




 連日の豪雨で、もはや水溜りが出来始めている地下牢。



 暗闇の奥の方から近づいてくる足音にぴくりと耳を動かし、期待する。

 しかし、やって来たのは彼のお仕置き係。

 いくら待っても、独房から解放されて通常任務に戻っても、彼女が紫霊の元にやって来ることはなかった。




 後で知った話。彼女は任務先で殺害されたらしい。
 彼女がヘマをしたのではなく、対象者が彼女の正体や能力を知っていて、わざと自分を襲わせたのだとか。

 ボスのαはそれを知っていて、彼女を任務に向かわせたのだとか。





 それについて、紫霊が何かを言うことも思うことも許されない。

 暗殺者とは、いつどこで散り行くかわからない。その覚悟があって尚活動を続けている。

 仲間意識も勿論あるが、過干渉は許されない。別れがより辛くなってしまい、自分の任務にまで影響が出てしまうから。




 いつかこの時が訪れることはイヤでもわかっていた。
 それでも紫霊はやりきれない気持ちを、壁を殴って押し殺していた。




 やはり、彼女のいない独房はつまらないモノだ。そう思いながらも、彼は今日も組織内で暴れ回るのだった。
















 ____喫茶店






「うぃ〜っす、ビッチいるか〜?」
『ビッチビッチ言わないでよ脳筋!』
「注文はハニトラ1つで」
『そんなメニューないし私は従業員じゃない!!』





「ねえキラ、ビッチって何?」
「へ、あ、いや…」
「この世には知らなくても良い言葉がな…(自分も知らない)」
「そっか…後でザキかルビーに聞いてみるよ」
「おい」




 紅葉に意味を聞かれたザキとルビーが教えるべきかどうかで悩むのはまた別の話。
















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