第15話

俺じゃなくても
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2026/03/08 09:48 更新



家に帰ってテレビをつけるとちょうど如恵留が出てた。



テレビでもSNSでも『如恵留くん天才!』『優しすぎ』
『完璧』『流石如恵留くん!』ばっかり。


川島如恵留
あ、あなたの下の名前帰ってきてたんだ。おかえり〜



如恵留がお風呂から上がってきた。


川島如恵留
あー!それ俺の出てる番組じゃん笑なんか照れちゃう笑



あなたの下の名前はテレビを見ながらぽつっと。
あなた
……如恵留くんってさ、
川島如恵留
ん?
あなた
俺おらんでも、別に困ることないやろ。



如恵留が一瞬だけ固まる。
川島如恵留
……それどの立場で言ってんの。
あなた
え?だって、
あなた
みーんな如恵留くんのこと好きやし、仕事も仲間もできることもいっぱいあるし、



軽く言ったつもりなのに、如恵留の声がちょっとだけ低くなる。
川島如恵留
じゃあ逆に聞くけど、
川島如恵留
あなたの下の名前には俺の代わりとかいんの?



あなたの下の名前の言葉が止まる。
あなた
……それは、
川島如恵留
いるの?
あなた
おらん。



如恵留はため息を着きながら俺の前に座る。
川島如恵留
俺もそれ、同じなんだけど。
あなた
……
川島如恵留
あなたの下の名前ってさ、自分だけ"代わりきく側"だと思ってるよね。
あなた
だって俺なんか、
川島如恵留
それ以上言ったら俺怒るよ。
あなた
いやもう怒ってるやん。
川島如恵留
怒らせたの誰だと思ってんの。
川島如恵留
俺が選んで一緒にいる人を、本人がそんな扱いするの1番やだ。



あなたの下の名前は何も言えなくなる。
川島如恵留
あなたの下の名前は俺の生活の一部だから
川島如恵留
いなくなっちゃったら普通に壊れる。
あなた
……そんなこと、
川島如恵留
ある
川島如恵留
だから"困ることない"とか言うの禁止。
あなた
……ずるい。
川島如恵留
何が
あなた
……なんか、そういう言い方。



如恵留がちょっとだけ笑う。
川島如恵留
事実言ってるだけだよ。

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