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第2話

タタラ場①
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2025/09/22 03:10 更新
結構飛ばします
アシタカが、牛飼い達と食事をしていると、女たちが、やって来ました。
モブ子
モブ子
トキの言ったとおりいい男じゃん
モブ子
モブ子
旅のお方、あたいたちの所へ来なよ。こんな臭い小屋は、やめてさ
モブ
モブ
てやんでぇ、俺たちは、命懸けで、米を運んでるんだぞ
牛飼いの頭が言いましたが、女達も、負けていません。
モブ子
モブ子
ふん、その米を買う鉄を作ってるのは、あたいたちじゃないか
女達が言ってしまうと、男達は、口ぐちに、話し始めました。
モブ
モブ
だいたい、エボシ様が、甘やかしすぎるんだ
モブ
モブ
エボシ様ときたら、売られた娘達を、みんな、引き取っちまうからな
モブ
モブ
優しい方なんだよ
モブ
モブ
そのくせよ、掟も祟りもへっちゃらな、怖い人よ
モブ
モブ
そうそうナゴの守をやっつけた時なんか、見せたかったぜ
アシタカ
アシタカ
ナゴの守?
アシタカは、身を乗り出しました。
牛飼い達の、話によると、ナゴの守とは、この辺りの山の主だった、大いのししでした。
ナゴの守は、山をけずり、木を切ろうとする、人間を憎み、山を守っていました。
石火矢を使い、そのナゴの守を退治したのが、エボシだったのです。
山は、炎に包まれ、傷ついたナゴの守は、どこかへ、姿を消したといいます。
アシタカの村を襲ったタタリ神は、この、ナゴの守だったのです。
ナゴの守の、人間への恨みは、どれほど深かったことでしょう。
アシタカは、呪いをうけた右腕を、押されました。
 食事が済むと、アシタカは、エボシのところへ案内されました。
エボシ
アシタカとやら、そなたを、侍どもか、もののけの手先と、疑うものがいるのだ。このタタラ場を、狙うものは、たくさんいてね。
旅の訳を聞かせてくれぬか
エボシに言われ、アシタカは!右腕の痣を見せ、鉛のつぶでを、差し出しました。
アシタカ
アシタカ
このつぶてに、覚えがあるはず。巨大なイノシシ神の、骨を砕き、肉を腐らせ、タタリ神にしたつぶてです
アシタカ
アシタカ
この痣は、そのイノシシに、とどめをさした時に、うけたもの。死に至る呪いです
エボシ
そのつぶての、秘密を調べて、なんとする?
アシタカ
アシタカ
曇りなき眼で、見定め、決める
エボシ
曇りなき眼?
エボシは、そういうと、大声で笑いだしました。
エボシ
わかった、私の秘密を見せよう。来なさい
エボシは、アシタカを、タタラ場の外れにある、小さな小屋に、連れて行きました。
小屋の中では、身体中に、包帯を巻いた病人たちが、石火矢を組み立てています。
ドーン!荒れた山肌を、石火矢の光が、照らします。
闇の中に、不気味な生き物の姿が、浮かび上がり、わらわらと、逃げて行くのが見えました。森に住む猩々たちです。
エボシ
また、来ていたか
エボシが呟きました。
モブ
モブ
ちょうど組み上がったところです
 1人が、エボシに石火矢を渡しました。
エボシは、その石火矢を、調べながら、アシタカに言いました。
エボシ
このもの達が、考案した、新しい石火矢だ。明国のものは、重くて、使いにくい。
これを、ここの女たちに、持たせるのだ。この石火矢なら、化け物も、侍の鎧も、打ち砕けよう
アシタカ
アシタカ
あなたは、山の神の森を奪い、タタリ神にしても、飽き足らず、その石火矢で、新たな恨みと呪いを、生み出そうというのか!?
アシタカが、思わず声を荒らげると、エボシは、静かに振り向きました。
エボシ
そなたは、気の毒だった。あのつぶて、確かに、私のはなったもの。
愚かなイノシシめ。呪うなら、私を呪えば、いいものを
アシタカの胸に、激しい怒りが、湧き上がると同時に、右腕がのたうち、ひとりでに、刀を掴みました。
主
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それでは次回!

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