千宏が知念くんとリビングで甘い時間を過ごしていた頃、静かな夜の中で二人の距離はどんどん縮まっていった
千宏がそっと名前を呼ぶ
知念くんは優しく微笑み、彼女の頬にそっと手を添えた。そしてーー
触れあう唇
千宏は心臓が跳ねるのを感じながら、知念くんの温かさをしっかりと受け止めていた
しかし、その甘い時間は突然の気配によって破られる
千宏がハッとして目を開けると、そこには薮くんが立っていた
知念くんも固まり、千宏も凍りついた
薮くんはしばらくの間、沈黙を保ったまま二人をじっと見つめていたが、次の瞬間ーー
口元にゆるく笑みを浮かべながら、ほっこりとした表情で頷く薮くん
千宏は顔を真っ赤にしながら、知念くんの腕にしがみつく
知念くんは恥ずかしそうに苦笑しながら、千宏の肩を優しくポンッと叩く
薮くんはその様子を温かく見守りながら、微笑んだ
そう言って、薮くんは何事もなかったかのように水を取って去っていった
そして、それからというもの...
からかうというよりも、微笑ましく見守るような薮くんの優しいニヤニヤが続くのだったーー
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。