薮くんが千宏と知念くんのラブラブな瞬間を目撃してから数日ーー
しかし、それ以来千宏はなぜかリビングに顔を出さなくなり、元JUMPメンバーたちの間でちょっとした謎になっていた
ある日の夜。リビングでは元JUMPメンバーたちがくつろぎながら談笑していた
しかし、そこには千宏の姿はない
すると、その会話を聞いていた薮くんが、ソファーの端で紅茶を飲みながらゆるく微笑んだ
その意味深な表情に、一気に食いつく元メンバーたち
薮くんはゆっくりとカップを置いて、さらにニヤリと笑う
薮くんは微笑みながら、みんなはようやくピンとくる
照れくさそうに話し合う彼らを見て、薮くんは優しく頷いた
するとーー
リビングの入り口に千宏が立っていた
元メンバーたちは一斉に顔を向ける
千宏は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに知念くんの背後へそっと隠れる
すると、知念くんはさりげなく背を向け、千宏を自分の後ろへとかばうように立った
みんなが千宏を温かく迎えようとする中ーー
知念くんは背中越しに静かに言った
そして、少し間を置いて、さらに優しく続けた
知念くんの穏やかで思いやりのある言葉に、元メンバーたちはハッとする
気まずさを感じたのか、裕翔が少し照れくさそうに微笑みながら千宏を見つめる
その言葉に、千宏はゆっくりとうなずく。そして知念くんの背中越しに小さく言った
薮くんはその様子を温かく見守りながら、微笑んだ
しかし、その瞬間、高木が何かに気づいたように目を細めた
高木が指をさした先には、千宏と知念くんーー
二人がまったく同じデザインのパーカーを着ていたのだ
元メンバーたちは顔を見合わせながら意味深げな微笑みを浮かべる
千宏は顔をさらに赤くし、知念くんの背中へと深く隠れた
そして、その直後
ふとリビングのテーブルを見ると、千宏と知念くんのスマホが並んで置かれている
そしてーーそれぞれのスマホカバーまで、まったく同じデザインだった
すると、八乙女がさらに驚いた表情でテーブルを指さした
そしてさらにーー
リビングの隅に置かれている千宏のスクールバックに視線を向けた高木が、驚いたようにつぶやいた
千宏のバッグには、卒業しても大事に使い続けているキーホルダーがついていた
そして、隣に置かれていた知念くんのバッグにも、まったく同じキーホルダーがーー
元メンバーたちは小声でこそこそ話しながら、意味深な微笑みを浮かべる
千宏はそれを聞いて、ますます顔を真っ赤にし。完全に知念くんの背中へと隠れるのだったーー





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!