第84話

《選定編10話》おうさまえらび
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2025/12/23 11:16 更新
〈2ヶ月後〉
燈堂恭仁(とうどうくに)
「御前を離れず、召命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」…
燈堂恭仁(とうどうくに)
……ムズカシイ。
朱夏(しゅか)
お二人とも、準備はよろしいですか?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
…なあ朱夏、
朱夏(しゅか)
はい?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
俺たちは本当に日本に…蓬莱に帰れねえのか?
燈堂恭仁(とうどうくに)
…萎瑠眞くん。
朱夏(しゅか)
……廉麒様はどうしたいのです?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
こんな儀式放り出して今すぐ帰りてぇ。
朱夏(しゅか)
…せめて王を選んでから考えてくださいまし。
あなたたち2人の背中には、
「数十万人の命がかかっております。」
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
…チッ、
燈堂恭仁(とうどうくに)
…………
姉さんは無事なんだろうか。

大学は、試験の結果は?

僕らは全て向こうに置いてきてしまった。
女仙
朱夏さん、少し……
朱夏(しゅか)
……?
女仙
________…
朱夏(しゅか)
っ⁉︎
そう……
朱夏(しゅか)
逐一報告を。
お願いね。
女仙
はいっ‼︎
朱夏(しゅか)
泰麟様…泰麒様……
燈堂恭仁(とうどうくに)
……?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
朱夏…?
朱夏(しゅか)
いいえ…なにも……なにも。
朱夏(しゅか)
…心の準備はよろしいですか?
燈堂恭仁(とうどうくに)
できないと言いたいよ…
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
…でももう、待ってんだろ?
朱夏(しゅか)
この御簾みすを開ければすぐに。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
なら…もう逃げれねえじゃねえか。
朱夏(しゅか)
お口が悪うございます。
朱夏(しゅか)
シャキッとなさいませ廉麟様。
廉麒様も堂々としていらっしゃいまし。
朱夏(しゅか)
行きますよ?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
(コクッ
朱夏(しゅか)
(シャッ!
その場の全員
うおおおおおおおお!!!!!
燈堂恭仁(とうどうくに)
(ビクッ?!
もぶ
廉麒様、廉麟様ああああ‼︎
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
(なんだ、この熱気……!)
朱夏(しゅか)
静かになされよ‼︎
朱夏(しゅか)
廉麒様、祝辞を。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
すぅ
蓬山に集まってくれて、ありがとうございます。
ここまで辿り着けなかった人も、たくさんいると思います。
それでも…その状況を打破できる人がここにはきっといます。
こちらにきたばかりでまだ何も分かりませんが、そこも含めて俺たちを助けてください。
どうか…お願いします。
燈堂恭仁(とうどうくに)
(ペコッ
その場の全員
うわあああああああ‼︎
朱夏(しゅか)
(パサッ
燈堂恭仁(とうどうくに)
閉めていいの?
朱夏(しゅか)
今日は顔合わせのみです。
しつこいやつは上がって来るかもしれないですが蹴落としていいです。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
蹴落とすって……
朱夏(しゅか)
…何か、御身体にお変わりは?
燈堂恭仁(とうどうくに)
え?
特に…?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
俺も。
朱夏(しゅか)
そう……分かりました。
今日はもうおやすみなさいまし。
明日からは大変ですよ。
燈堂恭仁(とうどうくに)
だって。
萎瑠眞くん帰ろう〜
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
はいはい…
朱夏(しゅか)
…………
もっぶ
お二人とも、こちらです。
燈堂恭仁(とうどうくに)
はーい。
朱夏(しゅか)
……(タッタッタッ…
女仙
朱夏様…
朱夏(しゅか)
さっきの話、詳しく聞かせてくれる?
女仙
はい。
女仙
三の鐘が鳴る直前、舜からこんな報瀬が…
春青(しゅんせい)
『蓬山の女仙方、舜国の禁軍中軍大将の春青と申します。
今回は情報提供をお願いしたく。
舜で休養なさっていた泰麟様が護衛を斬りつけ、そのまま姿を眩まされてしまいました。
もし蓬山にいらっしゃるならば、そのまま保護をお願いしたい。
数日前に行った戴は目も当てられぬ惨状…何があってもおかしく無い。
どうかご返答願いします。』
朱夏(しゅか)
護衛を……斬りつける…?
朱夏(しゅか)
…麒麟が……?
女仙
私も信じられていないんです。
でも春青様がおっしゃるならもう……
女仙
泰麒様もまだ行方が知れていない様子……
もしかしたら、戴は……
朱夏(しゅか)
いいえ‼︎
女仙
ぇ、(ビクッ
朱夏(しゅか)
きっと大丈夫、そう信じ続けていなさい!
麒麟を育て、下界に送り出す蓬山の女仙がそう悲観的になってはなりません‼︎
女仙
はっ、はい‼︎
朱夏(しゅか)
…怒鳴ってごめんなさいね。
私も混乱しているものだから……
とにかく、廉麒様と廉麟様には気取られないようにね。
女仙
はい!
朱夏(しゅか)
伝えてくれてありがとう。
明日から頑張りましょうね。
女仙
はい…!
失礼します。

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